SCALEXIOプロセッサユニットは、多数のI/Oを有する複雑なモデルを使用した高性能アプリケーションに最適です。このユニットはSCALEXIOラックに取り付けるか、デスク上で使用することができます。
SCALEXIOプロセッサユニットは、産業用PCをベースとして、Intel® XEON®プロセッサ、リアルタイムオペレーティングシステム、I/Oおよび追加のリアルタイムプロセッサと通信するためのIOCNETプラグオンカードを搭載しています。プロセッサユニットには、4個または8個のIOCNETポートを装着することができます。IOCNETポートを使用することで、複数のSCALEXIOプロセッサユニットを接続してマルチプロセッサシステムを構築したり、Gigalink経由でDS100xベースのシステムとSCALEXIOプロセッサユニットを連携させることができます。利用可能なプロセッサコアの1つはシステムサービスに予約されており、その他のコアはリアルタイムモデルの計算に使用できます。
SCALEXIOプロセッサユニットは、個々のコアの強力な演算性能を必要とするあらゆる用途に最適です。そのため、ビークルダイナミクスやElectric Driveシミュレーションなど、すべての用途をカバーするHIL(Hardware-in-the-Loop)テストシステム向けのメインプロセッサユニットとなっています。
このプロセッサユニットは、多数のI/Oを有する高度で複雑なモデルの処理向けに作成されています。極めて高いコア性能により、EthernetやFlexRayなど、最新のバス通信で大容量データを処理することができます。システムサービスに専用のコアを使用することにより、リアルタイム性能に与える悪影響を最小限に抑えます。高性能ホストインターフェースを使用して、多数の信号を監視することができます。
Intel® XEON® Gold 6208Uプロセッサを搭載したSCALEXIOプロセッサユニットは16個のコアを備えており、詳細なプラントモデルを使用してAD HILシナリオやビークルダイナミクスのシミュレーションを行うなど、非常に大規模なシミュレーションモデルを並列に実行する必要のあるお客様の用途に特に適しています。新しいプロセッサユニットを使用することにより、エンジニアは物理的に現実に近い忠実なモデルを使用できるようになるため、モデルおよびHILシミュレーションの精度が向上します。
Intel® XEON® Gold 6208Uプロセッサを搭載したこのプロセッサユニットは、複雑かつ演算負荷の高いシミュレーションモデルを並列実行する場合に最適です。システムサービスに専用のコアを使用することにより、リアルタイム性能に与える悪影響を最小限に抑えます。高性能ホストインターフェースを使用すると、多数の信号を監視することができます。
パラメータ |
仕様 (高いコア性能) |
仕様 (高いコア性能) |
仕様 (高い並列処理性能) |
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プロセッサ |
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メモリ |
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ソリッドステートディスク(SSD)、オプション |
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回転角度処理ユニット(APU) |
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IOCNETインターフェース | DS2502 IOCNET Link Board上のIOCNETコネクタ×4または8(オプションでGigalinkコネクタとして使用可能) | DS2502 IOCNET Link Board上のIOCNETコネクタ×4または8(オプションでGigalinkコネクタとして使用可能) | DS2502 IOCNET Link Board上のIOCNETコネクタ×4または8(オプションでGigalinkコネクタとして使用可能) |
PCI Express/PCI 1) インターフェース |
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Ethernetインターフェース |
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シリアルインターフェース | 最大480.6 Kbaudの転送速度を実現する標準UART対応のRS232インターフェース | 最大480.6 Kbaudの転送速度を実現する標準UART対応のRS232インターフェース | 最大115.2 kbit/s Kbaudの転送速度を実現する標準UART対応のRS232インターフェース |
ホストインターフェース | Gigabit Ethernet | Gigabit Ethernet | 10 Gigabit Ethernet |
マルチプロセッサシステム | 複数のSCALEXIOプロセッサユニットまたはプロセッサボードでマルチプロセッサシステムを構築 | 複数のSCALEXIOプロセッサユニットまたはプロセッサボードでマルチプロセッサシステムを構築 | 複数のSCALEXIOプロセッサユニットまたはプロセッサボードでマルチプロセッサシステムを構築 |
冷却 | アクティブ冷却 | アクティブ冷却 | アクティブ冷却 |
周囲温度 | 動作温度 0 °C~40 °C(32 °F~104 °F) | 動作温度 0 °C~40 °C(32 °F~104 °F) | 動作温度 0 °C~40 °C(32 °F~104 °F) |
動作湿度 | 5%~95%(結露のない環境) | 5%~95%(結露のない環境) | 5%~95%(結露のない環境) |
サイズ(幅×高さ×奥行き) |
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重量 | 約12 kg | 約12 kg | 約12 kg |
電源 | 100~240 V AC、50/60 Hz、500 W | 100~240 V AC、50/60 Hz、800 W |
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SCALEXIO Hypervisor Extensionは、Kernel-based Virtual Machine(KVM)をベースとしており、標準のLinuxディストリビューションを使用してSCALEXIOリアルタイムオペレーティングシステムと仮想マシンを同時に動作させることができます。これにより、これらの2者間での低レイテンシかつ広帯域幅のデータ交換をSCALEXIOプロセッサユニット環境でサポートしつつ、そこにLinuxのリアルタイムおよび非リアルタイムアプリケーションを統合することができます。SCALEXIO Hypervisor Extension(オプションの拡張製品)は、Linuxベースのモデリングおよびシミュレーションツールを統合する際の最適な選択肢であり、これによって開発の早期の段階で作成されたFunctional Mock-up Unitなど、既存モデルの再利用が可能になります。仮想化では、追加の外付けPCハードウェアが不要なため、ハードウェアの設置スペースを節約でき、ハードウェア保守コストの削減につながります。
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