AutomationDeskにより、テストを24時間、365日いつでも実行できます。これにより、エンジニアはテストカバレッジを拡大し、ECUソフトウェアの品質を向上すると同時に時間とコストを軽減できます。
AutomationDeskなど、ASAM XIL API準拠製品の相互運用性は、定期的にチェックされています。そのため、自動車アプリケーション向け開発ツールの主要なベンダーは、各社の製品のいわゆるクロステストを実施するためにdSPACEとの会合を定期的に開いています。これらのテストでは、各社のテストツールをサードパーティ製テストベンチに接続し、テストソフトウェアが他社メーカーのテストハードウェアと問題なく通信できるかどうかを評価しています。
AutomationDesk 5.0には、新しい種類のテスト記述である信号ベースのテストが導入されており、紙の上で行っているかのように作業を容易に行えます。
詳細
運転室の温度を正確に制御することは、車両の空調システム開発における究極の目標です。Bergstrom社では、これまで長い期間が必要だったシステム適合にかかる時間を80%削減することを目指しています。そのため、開発者はさまざまなdSPACEツールを使用してモデルベースでのシステム開発に取り組んでいます。
本トレーニングコースでは、HILプラットフォームへのアクセスのほか、欠陥生成ユニット、適合ツールや診断ツール、MATLAB ® 、ControlDeskなどの幅広い種類のツールも取り上げられます。お客様が定義した一般的なテストステップおよびテスト一式を含むカスタムライブラリを使用する場合の作業方法について、講師がご紹介します。あらかじめ設定されたテスト構築用フレームワークの使用経験を実践的に積むことができます。
AutomationDeskは、HIL(Hardware-in-the-Loop)テストや電子制御ユニット(ECU)のための強力なテストオーサリングおよび自動化ツールです。AutomationDeskでは、プログラミングの専門的な知識がなくても、テストルーチンをグラフィカルに作成および記述することが可能です。
ASAM規格に準拠したAutomationDeskのインターフェースライブラリにより、dSPACEのPCベースシミュレーション用プラットフォームVEOSを使用したMILおよびSILシミュレーションや、SCALEXIOまたはXIL APIに準拠したインターフェースを提供するすべてのサードパーティ製シミュレーションプラットフォームを使用したHILシミュレーションなど、さまざまな開発段階でテストを自動化し、それらをシームレスに再利用することができます。
AutomationDeskには、あらかじめ定義された数多くのテストステップを含むライブラリが用意されており、シミュレーションモデル、欠陥生成ユニット(FIU)、または適合/診断ソフトウェアなどを容易に利用することができます。AutomationDeskにより、テストを24時間、365日いつでも実行できます。これにより、エンジニアはテストカバレッジを拡大し、ECUソフトウェアの品質を向上すると同時に時間とコストを軽減できます。
AutomationDeskを使用すると、ライブラリの要素に基づくテストステップベースのテストオーサリングの場合でも、スティミュラス信号や取得信号の評価に基づく信号ベースのテストオーサリングの場合でも、テストルーチンをグラフィカルに記述することができます。
テストオートメーションソフトウェアの概要:dSPACEのテストオートメーションソフトウェアのモジュール型パッケージ方式によって、自動化タスクに必要なパッケージを選択することができます。また、必要であれば、後から他のモジュールを追加することもできます。
Functionality | Description |
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Advanced Sequence Builder and Test project management and execution |
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Automation libraries |
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Open architecture |
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Test documentation |
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Framework Builder library |
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Evaluation library |
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Signal-based testing |
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XIL API MAPort and XIL API EESPort support |
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Variable mapping |
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SYNECT coupling |
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ASAM XIL API V2.1規格は、ASAM HIL APIの後継規格です。XIL Model Access Port(MAPort)を使用すると、機能開発プロセスの全段階、すなわちMIL(Model-in-the-loop)、SIL(Software-in-the-loop)、PIL(Processor-in-the-loop)、およびHIL(Hardware-in-the-loop)シミュレーションでテストベンチにアクセスすることができます。ASAM XILのXIL Electrical Error Simulation Port(EESPort)は、電気的エラーシミュレーションハードウェアを制御します。これにより、さまざまな種類のエラーを設定することができます。これまでサポートされていたXIL 2.0.1サーバは、引き続きAutomationDeskで使用できます。
Platform API Packageは、シミュレーションプラットフォームにアクセスするためのXIL API規格のMAPortの実装をサポートしています。
ControlDeskの下記のすべての機能に容易かつ総合的にアクセス:
AutomationDeskはVector社のCANscope、CANstress、CANoe、およびCANalyzerなどのサードパーティ製ツールも統合することができます。サードパーティ製ツールのサポートの詳細については、dSPACEにお問い合わせください。
dSPACEにはAutomationDeskをサードパーティ製HIL(Hardware-in-the-Loop)システムと接続した実績があり、必要に応じてエンジニアリングサポートを提供します(ただしサードパーティ製ツールがXIL API規格に完全に準拠している必要あり)。
実装例(VISA Access Library、AutomationDesk CANoe Libraryなど)は、テストオートメーションソフトウェアサポートセンターで参照することができます。
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