ControlDeskは、シームレスなECU開発のためのdSPACE試験用ソフトウェアです。試験に必要なあらゆるタスクを実行し、試験の最初から最後まで一貫した作業環境を提供します。
これまでのウェッジクラッチをオートマチックトランスミッションに搭載しようとする試みの多くは、乗り心地を大きく損なう変速ショックの発生により失敗に終わっていました。上海交通大学の研究者は、高い精度で制御可能なモーターを使用することによりこの問題を解決する研究を行っています。この研究では、検証用としてdSPACEのハードウェアとソフトウェアが使用されています。
ControlDeskは、次のようなタスクに使用できます。
ControlDeskは、通常、複数の専用ツールを必要とする機能を1つのツールに統合しています。たとえば、標準化されたASAMインターフェースを介して、シミュレーションプラットフォームへのアクセスを提供し、バスシステムを相互接続し、ECUの計測、適合および診断を実行することができます。
柔軟な、モジュール型の構造により、高度のスケーラビリティを実現し、アプリケーション固有の要件に対応します。これにより、操作性、トレーニング時間、要求される演算処理能力、コストなどの面で大きく改善されます。
バージョン | 説明 |
---|---|
ControlDesk |
ControlDeskのメインバージョンであり、エクスペリメントの作成と実行、dSPACEリアルタイムハードウェアやVEOSへのアクセスを行います。オプションのソフトウェアモジュールで機能を拡張することができます。
|
ControlDesk – Operator Version 1) |
既存のエクスペリメントの実行に必要な機能の一部のみを提供するControlDeskのバージョンです。オプションのソフトウェアモジュールで機能を拡張することができます。
|
追加のモジュール | 説明 |
---|---|
ECU Interface Module |
ControlDeskのオプションのソフトウェアモジュールで、ECUにアクセスして計測および適合を行います。このモジュールは、SILテストシナリオで使用するバーチャルECU(V‑ECU)にアクセスして計測と適合を行う場合にも必要です。
|
ECU Diagnostics Module |
ControlDeskのオプションのソフトウェアモジュールで、ECU診断機能の適合および妥当性確認を容易にします。
|
Signal Editor Module 3) |
ControlDeskのオプションのソフトウェアモジュールで、リアルタイム/オフラインシミュレーションアプリケーションのモデル変数をスティミュラスシグナルとして入力するために、シグナルジェネレータをグラフィカルに定義して実行します。
|
Bus Navigator Module 4) |
ControlDeskのオプションのソフトウェアモジュールで、CAN、LINおよびFlexRayメッセージ、フレーム、ならびにPDUおよびEthernetパケットなどのバスメッセージを処理します。
|
1)
MCD-3自動化機能はサポートされていません。
2)
シミュレートされたバーチャルECUへのアクセスにも使用されます。
3)
DS1104では、シグナル生成はサポートされていません。
4)
ControlDesk 22.2の新機能:CONTROLDESK_BNVライセンスをBus Navigator(スタンドアロン)として単独で使用することができます。
5) Bus Navigator(スタンドアロン)でFlexRayはサポートされていません。
最新の技術開発動向をつかんで、イノベーションを加速。
メールマガジンの購読希望・変更/配信停止手続き