次の表は、dSPACE TargetLink 2.1 の主な新機能の一覧です。
新機能/強化機能 |
詳細 |
ターゲット最適化モジュールの強化 |
- Freescale HCS12/Metrowerks CodeWarrior コンパイラ用のターゲット最適化モジュールが追加されました。
- Infineon TriCore 用ターゲット最適化モジュールで、Infineon TriCore TC1766 および TC1796/Altium Tasking コンパイラがサポートされました。
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ターゲット シミュレーション モジュールの強化 |
- Freescale MPC 5554/Green Hills コンパイラおよび Wind River Diab コンパイラ
- Freescale S12/Metrowerks CodeWarrior コンパイラ
- Infineon TriCore TC1796/Altium Tasking コンパイラ
- NEC V850/Green Hills コンパイラ
- Renesas SH7058/ Renesas コンパイラ
- STMicroelectronics ST10/Altium Tasking コンパイラ
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Simulink 信号バスのサポートの強化 |
- TargetLink サブシステム境界および TargetLink サブシステム内にある信号バスが、完全サポートされました。
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モデリング機能の強化 |
- Constant ブロックでサンプル時間を指定できるようになったので、マルチレート システムに対するコード生成が簡素化されます。
- ステート マシン レベルのイベントがサポートされたので、状態遷移図間で同期をとることができます。
- Simulink で、インデックスの開始値を 0 にするオプションが追加されました。
- Stateflow のバインド機能がサポートされました。
- 算術演算が存在しない場合、TargetLink の InPort ブロックと OutPort ブロックをルート レベルに配置する必要がなくなりました。
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コード生成機能の強化 |
- 除算/乗算とビット シフトのいずれかを選択するための、コード生成オプションが追加されました。
- 変数クラスを使ってプリプロセッサ ステートメント (#if、#ifdef) を生成できるようになりました。
- ファイル分割機能が強化されたので、データ バリアント構造を定義できるようになりました。
- テーブル ベクトルの使用に関する柔軟性が向上し、変数を統合できるようになりました。
- fabs 関数が実装され、"適合型自律処理系" のためのコードを生成できるようになりました。
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dSPACE Data Dictionary との統合機能の強化 |
- ブロック変数を Data Dictionary にインポートできるようになったので、TargetLink モデル と Data Dictionary の統合機能が強化されました。
- インポート/エクスポート機構により、MATLAB ワークスペース/ファイル変数と Data Dictionary との統合機能が強化されました。
- 環境変数による Data Dictionary のインクルード パス指定を使えば、Data Dictionary ファイルの共有、移動、コピーの各操作で問題が発生するのを回避できます。
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プロセス統合の強化 |
- チェックサムにより、モデルと生成済みコードとの間の追跡可能性が向上しています。
- コード生成およびコード カバレッジにおけるフック関数の柔軟性が向上しています。
- ASAM-MCD 2MC ファイル生成プロセスで、ユーザー定義プロパティがサポートされています。
- "Build all" 機能が追加されたので、インクリメンタル コード生成が簡素化されます。
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操作性の向上 |
- Property Manager で日付順並べ替え操作を実行すれば、モデルに対する変更内容を追跡できます。
- Property Manager で、強化された表示機能、スクロール機能、および複数選択機能を利用すれば、プロパティの閲覧操作と修正操作を簡素化できます。
- 変数またはブロック名と、物理単位を使って、信号プロットに軸ラベルを設定できます。
- 階段形式または補間形式で信号をプロットできます。
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