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使用事例:二輪車向けのビークルダイナミクスの最適化

現代の二輪車では、アンチロックブレーキシステム(ABS)、自動スタビリティコントロール(ASC)、ダイナミックトラクションコントロール(DTC)、およびダイナミックダンピングコントロール(DDC)などのビークルダイナミクスに対応した最新の制御方式が要求されます。実車での新しいコントローラの開発と検証において、車両にプロトタイピングシステムを追加することで車両の重心が変化してしまうと、二輪車の走行動作に影響が出ます。このことは、テストドライブを活用してビークルダイナミクスを開発するケースでは非常に重要な問題となります。さらに、二輪車のフレームの強い振動は、従来のプロトタイピングシステムにとっても問題となります。工場で取り付けたECUを使用してオンターゲットプロトタイピングを行えば、車両の走行動作に影響をまったく与えずにラピッドコントロールプロトタイピング(RCP)を実行することができます。

開発環境

ECUインターフェースソフトウェア(ECU Interface Manager、Binary Code Management Module、RTI Bypass Blockset、およびOn-Target Moduleを含む)により、オンターゲットバイパス処理のための完全かつモデルベースのツールチェーンが実現します。この環境は、既存のECUソフトウェア内における制御機能の段階的な改善、バグ修正、最適化、および完全な置換を行うのに適しています。この環境を使用すると、新しい制御機能を既存のECUソフトウェアの16進コードに直接すばやく統合することができます。ECUのソフトウェアアーキテクチャを修正する必要はなく、また、OEMやECUサプライヤのCソースコードやビルド環境にアクセスする必要もありません。このように、ツールチェーンを量産ソフトウェアビルドからより自由に切り離せるようになるため、開発およびプロトタイピングの作業を迅速に繰り返して行うことができます。

ターゲットECUでのプロトタイピング

オンターゲットバイパス処理とは、既存のECUをプロトタイピングシステムとして利用することです。この手法は、ターゲットECUの未使用の処理能力やメモリリソース、バスインターフェース、センサインターフェース、およびアクチュエータインターフェースを利用して実行されます。そのため、追加の専用プロトタイピングシステムをインストールする必要はなく、単に新しい機能を複数のテスト車両に分散させるだけで済みます。ここでは、元のECUを使用しながら、厳しい条件を伴う環境向けやセーフティクリティカルなアプリケーション向けのラピッドプロトタイピングを容易に実行できます。