Linuxベースの64ビットRTOSをSCALEXIOシステムに使用可能

dSPACEでは、継続的な改善策の一環として、SCALEXIOプロセッサユニットおよびDS6001 Processor Boardに使用できるLinuxベースの32ビットリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)をdSPACE Release 2020-Bで導入しました。

また、dSPACE Release 2022-Aでは、SCALEXIOプロセッサハードウェアのデフォルトのRTOSとしてLinuxベースの64ビットRTOSを導入しました。一方で、Linuxベースの32ビットRTOSはレガシーサポートとして使用できました。

Linuxベースの64ビットRTOSに移行すると、次の利点があります。

  • 特に自動運転および電動化モビリティアプリケーションに関連するリアルタイム実行と計算パフォーマンスが向上
  • 新しいdSPACE機能のすばやい展開が可能
  • 広帯域幅でのネットワーク通信など、メモリへの負荷が高いアプリケーションのサポートが改善
  • サードパーティ製ソフトウェアをより簡単にサポート

64ビットLinuxベースRTOSへの移行

dSPACE Release 2022-A以降に移行する場合、以前のdSPACE Release用にビルドされた次のアイテムはSCALEXIOシステムとの互換性を失うため、ソースコードから(再)ビルドする必要があります。

  • リアルタイムアプリケーション(.rta)
  • SICおよびBSCファイル
  • モデルコンテナに含まれるバイナリライブラリ(SIC、BSC、FMUファイルなど)
  • (S-functionなどの)Simulinkモデルによって参照されるバイナリライブラリ
  • ConfigurationDeskアプリケーションがカスタムコード設定またはカスタムI/Oファンクションを介して参照するバイナリライブラリ

ソースコードは、ほとんどの場合、再利用できます。非限定型の整数タイプ(Longなど)またはポインタに特定のワード長が求められるカスタムコードについては、Cコードの調整が必要になる可能性があります。

SCALEXIOシステムに使用できるLinuxベースの32ビットRTOSのサポートが終了

Linuxベースの64ビットリアルタイムオペレーティングシステム(RTOS)は、今後すべてのSCALEXIOプロセッサハードウェアに使用できるRTOSとなるため、従来の32ビットバージョンのサポートはdSPACE Release 2023-Aまでとなり、その後は廃止されます。dSPACE Release 2023-B以降では、64ビットRTOSのみが提供されます。

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