TargetLinkの詳細

TargetLinkは自動車業界に深く浸透しています。当社はそのため、関連する規格をサポートすることに注力しています。これには当然、各種のワークフローや生成されたコードの品質を含む優れたAUTOSARサポートも含まれます。また、他のASAM MCD-2 MC(ASAP2)などの規格、μCのターゲットサポート、MISRA-Cなどのコーディング規格やFMIなどの交換フォーマットのサポートも含まれます。当社のソリューションにより、成果物を車両にスムーズに統合できるようになります。

サポートしている自動車規格

AUTOSAR


車載E/EアーキテクチャのデファクトスタンダードであるAUTOSARには、アプリケーション機能と基本的なシステム機能の間で使用される通信インターフェースの仕様が含まれています。TargetLink AUTOSARモジュールは、TargetLinkのモデリング、シミュレーション、およびコード生成機能を、Classic AUTOSARソフトウェアコンポーネント(SWC)の設計時に利用できるようにします。さらに、TargetLink5.0は、Adaptive AUTOSAR Release 19-03の厳選した機能をサポートしています。Adaptive AUTOSARとも呼ばれるAUTOSAR Adaptive Platformは、オンデマンドソフトウェアアップデートとハイエンド機能を目的としたサービス指向型アーキテクチャをベースとする規格です。

ASAM MCD-2 MC(ASAP2)ファイル


ASAM MCD-2 MCの記述フォーマットには、計測および適合におけるECUの内部変数を定義することができます。コード生成ツールは適合システムとも緊密に連携させる必要があります。そのため、TargetLinkでは適合データを適合ツール向けのASAM-MCD 2MCファイルとしてエクスポートすることができます。

MISRA C


英国のMISRA C規格(MISRA:Motor Industry Software Reliability Association、www.misra.org.uk)は、自動車業界で広く受け入れられているC言語のサブセットです。MISRA Cの目的は、ソフトウェア技術者が手書きでコードを書いたときに発生する一般的なソフトウェアエラーを防ぐためのルールを規定することです。これらのルールのほとんどは、機械(自動)生成コードに対しても有効です。TargetLinkが生成するコードの大部分は、MISRA C規格に準拠しています。技術的な理由でMISRA C規格から逸脱することが必要となる場合には、その部分は識別され、十分なドキュメントが生成されます。dSPACEは、TargetLinkのMISRA Cへの準拠に関する詳細なドキュメントをご要望に応じてすべてのTargetLinkユーザに提供しています。詳細については、TargetLink.Info@dspace.deまでお問い合わせください。

FMI


FMI(Functional Mock-up Interface)は、さまざまなツールベンダーが提供するプラントモデルのやり取りや統合をツールに依存せずに行うためのオープンな規格です。TargetLinkからFMIをサポートするシミュレーション環境へとFunctional Mockup Unit(FMU)をエクスポートすることができます。

ClassicおよびAdaptive AUTOSARを高度にサポート

オプションのTargetLink AUTOSARおよびAdaptive AUTOSARモジュールは、モデリング、シミュレーション、およびコード生成機能を、ClassicおよびAdaptive AUTOSARソフトウェアコンポーネントの設計時に利用できるようにします。

TargetLink Classic AUTOSARブロックライブラリ

Classic AUTOSARのサポート

TargetLinkは大半のClassic AUTOSAR通信メカニズムをサポートしているため、純粋なRTE API関数呼び出しを生成することができます。

Classic AUTOSARソフトウェアコンポーネントのモデリング

Classic AUTOSARソフトウェアコンポーネントの設計

TargetLink Classic AUTOSARブロックライブラリは、ランナブル、ポート、通信インターフェースなどのClassic AUTOSAR構造体エレメントをモデリング用に提供します。Classic AUTOSARランナブルを定義するために、Classic AUTOSARランナブルとして指定されたFunctionブロックは、通常のTargetLink機能と同じようにサブシステムで使用されます。

TargetLinkブロックダイアログ内のAUTOSARページ

TargetLinkのInPortおよびOutPortブロックは、1つ以上のソフトウェアコンポーネントのランナブル間のデータ交換を定義するために使用されます。開発者はブロックレベルでもTargetLink Data Dictionary経由でもプロパティを指定できます。

(Rte_IRead()、Rte_Pim()、およびRte_IWrite()といった)RTE API関数呼び出しを含むCコードの生成

Classic AUTOSAR準拠コードの生成

TargetLinkは、Classic AUTOSARソフトウェアコンポーネント向けの量産コードを生成します。さらに、TargetLinkはClassic AUTOSARの最適化を可能にする専用オプションも提供します。ランナブルはC関数として実装され、Classic AUTOSAR通信メカニズムはRTE API関数呼び出しとしてClassic AUTOSAR規格に従い実装されます。同じモデルを使用して、Classic AUTOSAR準拠コードと標準のTargetLinkコードを生成できます。

Classic AUTOSARソフトウェアコンポーネントのシミュレーションとテスト

TargetLinkはすべてのシミュレーションモードでClassic AUTOSARソフトウェアコンポーネントをシミュレートします。1回のシミュレーションの実行で複数のソフトウェアコンポーネント(SWC)をシミュレートできます。ソフトウェアコンポーネント(SWC)間の通信はSimulink®設計環境でサポートされている範囲でシミュレートされます。TargetLinkでは、SILおよびPILシミュレーションモードでテストを行うため、ソフトウェアコンポーネントコードによるアプリケーションのRTE API関数呼び出しをグローバル変数にマッピングするスタブRTEを生成し、グローバル変数へのアクセス関数も生成します。

Classic AUTOSAR開発向けのラウンドトリップ例

Classic AUTOSARツールチェーン内のTargetLink

Classic AUTOSARソフトウェア開発のために、TargetLinkは一般的にSystemDeskなどのAUTOSARアーキテクチャツールと組み合わせて使用されます。アーキテクチャツールを使用して、複数のコンポーネントで構成されるソフトウェアアーキテクチャを指定し、TargetLinkは個々のソフトウェアコンポーネント(SWC)のコードを設計し、実装するために使用します。それらの2つのツールは、ARXMLファイルを介してデータを交換します。Classic AUTOSARラウンドトリップには、ソフトウェアアーキテクチャを開始点とするトップダウンアプローチだけでなく、TargetLink制御モデルを開始点とするボトムアップアプローチも可能です。AUTOSARアーティファクトを比較して手作業または自動でマージできるdSPACE AUTOSAR Compareを使用すると、このAUTOSARラウンドトリップを簡素化および自動化することができます。

Classic AUTOSAR向けの便利な機能とユーティリティ(例)

機能/用途 説明 利用効果
ソフトウェアコンポーネントデスクリプションファイルのインポートとエクスポート
  • TargetLink AUTOSARモデルに基づき、ARXMLファイルはTargetLinkから直接エクスポートすることが可能
  • TargetLink Data Dictionaryへの既存のソフトウェアコンポーネントデスクリプションファイルのインポートおよびマージ
SystemDeskやdSPACE AUTOSAR Compareなどのツールを使用したシームレスなClassic AUTOSAR開発プロセス

Classic AUTOSARフレームモデルの生成

  • AUTOSAR仕様を処理するための関連ポートやランナブルを含むフレームモデルの生成とアップデート。
  • この開始点からモデルフレームに制御アルゴリズムを挿入して、Classic AUTOSARソフトウェアコンポーネントを完成させることが可能。
  • SWCコンポジションをフレームとして生成
AUTOSAR仕様を容易かつ便利にTargetLinkモデルに変換
標準的なTargetLinkモデルのClassic AUTOSARへの移行
  • TargetLink AUTOSAR Migration Toolにより、個々のサブシステムをClassic AUTOSARランナブルに自動変換
  • Classic AUTOSARプロパティの柔軟な指定をサポート
極めて高い柔軟性で既存のソフトウェアを部分的に再利用することが可能
Classic AUTOSARモデリングガイド Classic AUTOSARソフトウェアコンポーネントのモデリングとコード生成手順を説明 TargetLinkのモデルベースの開発アプローチを用いてClassic AUTOSARソフトウェアコンポーネントの開発をサポート
TargetLink Adaptive AUTOSARブロックライブラリ

Adaptive AUTOSARのサポート

TargetLinkは、たとえば次のようなAdaptive AUTOSARの厳選した機能をサポートしています。

  • ara::com機能クラスタで定義されたエレメントを含むARXMLファイルのインポートとエクスポート。
  • ara::per機能クラスタで定義されたエレメントを含むARXMLファイルのインポート。
  • ara::com機能クラスタでの記述に基づくサービスベースの通信の選択部分のモデリング。
  • ara::per機能クラスタでの記述に基づく永続的メモリへのアクセスの選択部分のモデリング。
  • ara::comおよびara::per機能クラスタでの記述に基づくエラーハンドリングのモデリングとシミュレーション。

TargetLinkによるAdaptive AUTOSARイベント通信のモデリング

Adaptive AUTOSARアプリケーションの設計

TargetLinkは、Adaptiveアプリケーションの機能部分のモデルベース開発をサポートし、機能モデリングのための各種モデルエレメントを提供します。

また、ara::comに基づく通信のモデリングのために、以下の使用例をサポートしています。

  • サービスコンシューマまたはサービスプロバイダとしてフィールドにアクセス
  • イベントの送信または受信
  • メソッドの呼び出しまたは実装
  • エラー処理のモデリングとシミュレーション

さらに、TargetLinkは永続的データへのアクセスのモデリングをサポートするため、ara::perに基づいてKey-ValueストレージからKey-Valueペアを読み書きすることができます。

Adaptiveアプリケーション向けのコードを生成

TargetLinkはAdaptive AUTOSAR向けに指定されたサブシステムからAdaptive AUTOSAR関数を生成します。Adaptive AUTOSAR関数は、Adaptiveアプリケーションの部分的な機能を表現するTargetLink固有のC++関数です。この関数は、AdaptiveアプリケーションのC++コードで呼び出すことができます。

Adaptive AUTOSARモデルのシミュレーションとテスト

TargetLinkはMILおよびSILシミュレーションモードでAdaptive AUTOSARモデルをシミュレートします。SILシミュレーション向けのシミュレーションアプリケーションの構築時に、TargetLinkはプリプロセッサマクロと条件付きコンパイルを使用します。この機能により、Adaptive AUTOSARミドルウェアを使用せずにAdaptive AUTOSAR関数をTargetLinkで直接シミュレートすることが可能になります。また、TargetLinkではAdaptive AUTOSARで指定された、通信中のエラー処理のモデリングをサポートしています。

Adaptive AUTOSAR向けの便利な機能とユーティリティ(例)

機能/用途 説明 利用効果
MILおよびSILシミュレーション Adaptive AUTOSARミドルウェアを使用せずに、Adaptive AUTOSAR関数をTargetLink内で直接シミュレートします。 開発環境でAdaptive AUTOSARの機能を容易にシミュレートし妥当性を確認することができます。TargetLinkでは、Adaptive AUTOSARのビルドチェーンのセットアップ、構成、およびメンテナンスを行うことなく、簡単かつ明快にテストを実行できます。
選択されたAdaptive AUTOSAR機能クラスタのモデリング Key-ValueストレージからKey-Valueペアを読み書きすることにより、ara::perで定義された永続的データへのアクセスをモデリングします。ara::comで定義された通信のモデリング
  • サービスコンシューマまたはサービスプロバイダとしてフィールドにアクセス
  • イベントの送信または受信
  • メソッドの呼び出しまたは実装
TargetLinkでのClassic AUTOSARのモデリングと同様の便利でよく知られたモデリング
Adaptive AUTOSARモデリングガイド Adaptiveアプリケーションへの統合に関して、Adaptive AUTOSARに基づくモデリングとコード生成手順について説明します。 TargetLinkのモデルベースの開発アプローチを使用したAdaptiveアプリケーションの機能部分の開発のサポート

Calibration File Generation

Another important requirement for a code generator is to have close links with calibration systems. ECU code must be prepared for parameter fine-tuning by making calibratable or measurable variables accessible to a calibration system. TargetLink supports the generation of the standardized ASAM MCD-2 MC file format (formerly ASAP2) via the Data Dictionary to make the variables and parameters available for ECU calibration. All major calibration tools support this standard. Because the C code and the ASAM MCD-2 MC file are generated with the same data basis, they are always consistent. This eliminates another error source, and streamlines the development process. TargetLink offers several predefined variable classes for calibratable and measurable variables. You can also specify your own classes, ensuring that each class holds suitable attributes for calibration and/or measurement.  

AUTOSAR As a de-facto standard for automotive E/E architectures, AUTOSAR contains specifications for communication interfaces between application functions and basic system functions. The TargetLink AUTOSAR Module makes TargetLink’s modeling, simulation and code generation features available for designing Classic AUTOSAR software components (SWCs). Furthermore, TargetLink 5.0 supports select features of Adaptive AUTOSAR Release 19-03. AUTOSAR Adaptive Platform, also called Adaptive AUTOSAR, is a standard based on a service-oriented architecture that aims at on-demand software updates and high-end functionalities.
FMI The Functional Mock-up Interface (FMI) is an open standard for the tool-independent exchange and integration of plant models that are provided by various tool vendors. Functional Mockup Units (FMUs) can be exported from TargetLink to simulation environments that support FMI.
ASAM MCD-2 MC (ASAP2) Internal ECU variables in measurement and calibration can be defined in the description format ASAM MCD-2 MC. Because a code generator also needs to have close links with calibration systems, TargetLink can export calibration data as ASAM-MCD 2MC file for calibration tools.

 

AUTOSARの詳細

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