トヨタモータースポーツGmbHは、来るべき仮想世界のレースに向けた準備を鋭意進めています。ドイツのケルンをチームの本拠地とするトヨタモータースポーツGmbH(TMG)では、ドライバーはドライビングシミュレータを使用しています。2007年から使用が開始されたTMGシミュレータは、必要な要素をすべて完備したツールです。
研究開発部門によって管理されている同シミュレータは、約20カ所の異なるレーストラックに対応しており、そのいくつかではさまざまな設定が利用できます。対応しているレーストラックには、WECのトラック、ルマン24時間サーキット、有名なニュルブルクリンクのノルドシェライフェ(北コース)が含まれています。また、F1やGP2などで使用されるシングルシータ-から、2種類のルマンプロトタイプカー(1つはハイブリッド、他は通常タイプ)まで、複数のマシンタイプを選択することができます。さらに、この仮想世界では、トヨタとレクサスのSUPER GTカーおよびいくつかのロードカーも走行可能です。
dSPACE HIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレータは、レーストラック上で生成されたデータおよびTMG社内で実施した風洞テストや他のテストで生成されたデータに基づいて、マシン動作を制御します。このシミュレータでは、5つのユニットによってシャシー、パワートレイン、運転装置、シミュレーション、システム通信を制御しています。
詳細についてはトヨタモータースポーツGmbHのWebサイトを参照してください。