発表日: 2016年04月04日 |
Len Gasior、トレーニングエンジニア、dSPACE Inc.
私たちは皆「百聞は一見にしかず」ということわざを耳にしたことがあり、直観的にこれに納得しています。人類は数千年にわたる発展を遂げ、図表、地図、グラフなどの視覚的表現に頼ることにより、大量の情報を処理してきました。これらは、現代の私たちが膨大な量の情報をより容易かつ迅速に理解するうえで不可欠であり、これによって生のデータを詳細に読み込む必要がなくなります。電子的なテストおよび計測を行う分野において、大量のデータを視覚的な形式に変換することは、データのビジュアル表示という表現で知られています。
オシロスコープは長い間エンジニアにとっての最適な計器でした。しかし、テクノロジや要件がかつてないほど急速に進化する中、dSPACE ControlDeskなどの試験用ソフトウェアでは、より性能や柔軟性に優れたビジュアル表示ツールを提供できるようなっています。
通常、データのビジュアル表示は、電気的または物理的なデータを評価するプロセスにおいてデータの取得と同時に行うか、または取得後に行うことが求められます。データのビジュアル表示を適切に実施すると、生のデータでは確認が難しい現象を確認し、相関させ、分析することができます。データのビジュアル表示により、重要なパターンや相関関係を確認することができます。これにより、エンジニアリング情報を共有し、効率的に意思決定を行うことができます。メカトロニクスシステム用電子制御ユニット(ECU)の開発やテストにdSPACEツールを使用する場合、問題の解決と解決策の提示という最終的な目標を果たすには、汎用的な方法で大量のデータを示し解釈することが極めて重要です。
ControlDeskには、データをビジュアル表示する主要ツールとして使用できる4種類のプロッタ計器が用意されています。これらは、dSPACEの直感的なホストインターフェースソフトウェアの一部です。それぞれのプロッタは、カスタマイズ可能な固有の機能と特性を備えた信号をオシロスコープのように表示することができるため、任意の結果や目的に基づいてデータを確認することができます。以下にさまざまなプロッタタイプを簡単に紹介します。
ControlDeskのグラフィカルなユーザ環境では、試験でこれらのプロッタを任意の数だけ簡単に使用できます。基本的には、目的の変数をそれぞれのプロッタにドラッグアンドドロップして必要な設定を行い、計測モードを開始するだけです。プロッタタイプの選択は、開発エンジニアが求めるエンジニアリング情報によって異なります。次の指針を活用すると、ControlDeskのプロッタ計器の適切な選択に役立ちます。
最後に、dSPACEは、お客様の作業における課題を理解しています。当社は、お客様の成功を支援します。そのため、当社は上述の機能だけでなく、すべての製品に関してトレーニングとサポートを提供しています。お気軽に弊社までご連絡ください。つまり、お客様が必要とするソリューションは、さまざまなデータをビジュアル表示するdSPACEの各種の機能やオプション、さらには経験のすべてを活用することにより、確実に実現することができます。
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