MicroLabBoxは、非同期モーター、ブラシレスDC(BLDC)モーター、および永久磁石同期モーター(PMSM)などの、さまざまなモーターの制御ロジックの開発に最適です。RTI Electric Motor Control Blocksetは、包括的なモーター制御向けI/Oインターフェースの設定オプションを、簡単に設定できるようにします。
MicroLabBoxでは、さまざまなロボット分野での開発に最適な多数のインターフェースが搭載されています。この例では、MicroLabBoxはロボットの位置コントローラの役割を果たし、ロボットのインクリメンタルエンコーダ信号を読み取ってロボットの現在位置を判別します。この後、リアルタイムプロセッサが制御アルゴリズムを計算し、コントローラ出力(位置や速度などのデータ)をロボットに返します。このようにして、さまざまな制御アルゴリズムを非常に短期間で実装し、テストすることができます。
ハイファイヘッドホンや携帯電話、乗用車の室内などでアクティブなノイズ除去(ANC)を行うアプリケーションや、摩耗および工業プラントノイズの削減のために制振を行うアプリケーションでは、信号処理の際に大きな課題が生じます。たとえばANCアプリケーションでは、元のノイズが各ノイズ除去スピーカまたはノイズ除去向けに指定された空間内の地点に達する前に、ノイズ制御の計算および生成を行う必要があります。高速なリアルタイムプロセッサと低レイテンシのI/Oアクセスを搭載したMicroLabBoxは、ノイズおよび振動の低減をアクティブに実現する新しいアルゴリズムの開発に最適なツールであり、わずか数マイクロ秒の制御ループを実現することができます。要件がさらに厳しい場合でも、統合されたFPGAにアルゴリズムをいつでも移すことができます。
医療機器の開発では、安全性と信頼性が極めて重要です。新しい機能を開発する場合、最適な設計を行い、広範なテストを実施する必要があります。機能開発では、多くの場合、信号の取得およびプリプロセス処理が不可欠となります。MicroLabBoxを使用すると、フィルタリングや信号解析といった広範かつ計算負荷の高い信号プリプロセス処理を、統合されたFPGAに分散することができます。MicroLabBoxに直接BNCケーブルを接続してアナログ信号を処理すれば、信号に対する外部エラーの影響を最小化でき、高品質な信号を実現することができます。また、医療機器の開発中や開発後には、MicroLabBoxをテストシステムとして使用することもできます。MicroLabBoxでは、テストアルゴリズムや既存の計測データを使用するなど、再現可能な方法でさまざまな環境条件をシミュレートすることができます。これにより、生体でのテストに比べて医療機器の完成度を向上させることができるだけでなく、時間の短縮、コストの削減、およびリスクの最小化を実現することができます。
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