TargetLink 2023-B

モデリングの向上とコード生成の効率化を実現する新機能および機能改善

TargetLink 2023-Bでは、TargetLinkブロックライブラリにSOLE（Systems Of Linear Equations）Solverブロックが追加されました。このブロックを使用して、計算効率の高い各種変換を行うことにより、連立一次方程式の解を求めることができます。このブロックはエラー出力に対応しているため、解がないなどの状況にも対処することができます。SOLE Solverブロックは、カルマンフィルタや最小二乗法をモデリングする際などに役立ちます。
TargetLink 2023-Bでは、Simulink®の「Enable indexing」オプションによりData Store ReadおよびData Store Writeブロックで変数を動的に選択できるようになり、モデリングが改善されました。さらに、TargetLink 2023-Bでは、Simulink®の「Ensure output is virtual」パラメータがサポートされたため、従来の初期化モードから単純化された初期化モードへの移行がスムーズになりました。
dSPACEはまた、このリリースでTargetLinkのAUTOSARサポートも拡張しています。Adaptive AUTOSARのモデリング手法とコード生成では、列挙型データタイプ、静的キャスト、およびモジュールレベルの名前空間といったC++構造の使用が可能になりました。
TargetLink 2023-Bでは、テキストベースの.DDJSON形式のDDファイルが初めて提供されたため、DDファイルの処理をバージョン管理システムやテキストベースのModel-as-codeワークフローで向上させることができます。