AURELION Release 23.3
この新しいバージョンでは、さらに高速なワークフローを実現するため、AURELIONおよびAURELION Managerのユーザビリティに複数の改善を加えています。
- AURELION Managerの拡張可能なサイドバーにより、使用できるスペースを効率化
- AURELION Manager REST APIを使用してプロジェクトのコンテキストを変更
- 設定でAURELION Manager REST APIポートを構成
- 逆処理可能なトーンマッピング機能の実装により、カメラセンサを通じて高いダイナミックレンジを使用することが可能
- レーダーおよびLiDARのビジュアル表示に使用する色のグラデーションはAURELION Contentパスに保存し、後処理で削除することが可能
- AURELIONの[Play]ボタンが、実行中のシミュレーションに対して接続および切断するトグルボタンとして機能(Ctrl+P)
- AURELION Scene Viewでモーションブラー効果を離散値で設定可能
-
xおよびyの値を指定することでCompositeビューの位置を変更可能
サポートされているdSPACE Release
AURELION 23.3は次のdSPACE Releaseをサポートします。
- Release 2021-A
- Release 2022-A
- Release 2022-B
- Release 2023-A
AURELION 23.3を使用するには、ソフトウェア保守サービス(SMS)が2023年4月30日まで有効であることが必要です。
AURELION Managerの新機能
AURELION Managerのメッセージロギングシステム
センサを複数のセンサシミュレーションマシンに分散化したシステムを容易にセットアップできるようになっています。ホストPC上のAURELION Managerは、システムからすべてのログメッセージを集約して表示します。また、重大度でフィルタリングすれば、システムの概要をすばやく把握できます。
AURELION ManagerでのCompositeビュー設定
これまでは、Compositeビューの設定はAURELIONから直接行っていましたが、ホストPC上のAURELION Managerからインスタンスごとに設定できるようになったため、ツールチェーンがさらにシンプルになりました。
LiDARセンサの実装
LiDARセンサは、車両のフロントガラスの影響を受けるように調整をしたうえで実装されました。これにより、シミュレーションの精度が向上したため、さまざまな取り付け位置でケーススタディを実施してセンサ性能を比較することができます。
ユーザインターフェースの改善
AURELIONのユーザインターフェースが一部修正され、ユーザビリティが全体的に向上しました。オブザーバとは、自車両および周辺車両を俯瞰できる特定のカメラのことです。[Observer]ドロップダウンリストから新しいオブザーバを追加、オブザーバ名での検索ができるようになったため、検索したいオブザーバを容易に見つけることができます。
3Dオブジェクト
建設現場シーンのバリエーションを増やすため、2つのスキッドステアモデルが追加されました。イノシシのアニメーションは、作成した認識モデルがイノシシと問題なく相互作用できるかをテストすることもできます。