最適化されたMBDプロセス
モデルベース開発(MBD)とは、「Simulinkモデルを使用してシステムを開発すること」だけではありません。それを使用して、「システム開発を効率化すること」が重要となります。
これまでMBDを通じて、HIL(Hardware-in-the-Loop) > SIL(Simulation-in-the-Loop) > RCP(Rapid Control Prototyping) > MIL(Model-in-the-Loop)と検証のフロントローディングを推進してきました。では、これらがどのような順で、どのようなポイントを押さえて進めていけばよいのか。MBDプロセスの構築にあたり、お悩みの方も多いのではないでしょうか。
従前において、dSPACEではMBDプロセスをV字プロセスに沿った形で説明してきました。これは、従来の開発プロセスからMBDプロセスへの移行を説明しやすい一方、dSPACEのツールチェーンを活用した詳細なプロセスを提案するには不十分でした。
そこで、多くのお客様にご相談いただき、お客様の現場に寄り添ってきたdSPACEならではの最適化されたMBDプロセスを提案するに至りました。
dSPACEの提案するMBDプロセス
右の図は、dSPACEが考える最適化されたMBDのワークフローです。上から順にプロセスが進み、各プロセスで実施する工程は左から右に進めていきます。各工程で必要となるdSPACEツールも記載し、保有しているツールがどの工程に活用できるかを判別できるようにしました。また、本プロセスはあくまでも標準的なプロセスです。お客様の現場に合わせたカスタマイズは専門のコンサルタントが支援しますので、お気軽にご相談ください。各工程の詳細は本ページ下部にリンクがありますので、そちらをご参照ください。