AURELION Release 23.4

このバージョンでは、AURELIONおよびAURELION Managerのユーザビリティに関する複数の点が改善され、プロセスの快適性が向上しました。

  • dSPACE Release 23-Bのサポートを追加
  • ドア開閉テストにより、自転車とのドア解放事故を防止
  • レーダーシミュレーションの際にカスタムアンテナパターンをサポート
  • 各種の人物や多様な大型動物向けの新しいアニメーションが追加された3Dライブラリ
  • OpenDriveジャンクションのサポートを改善
  • 3Dシーンと多数のトラフィックオブジェクトを同期化する際のパフォーマンスが向上
サポートされているdSPACE Release

  • RLS 21-A
  • RLS 22-A
  • RLS 22-B
  • RLS 23-A
  • RLS 23-B

このバージョンを使用するには、ソフトウェア保守サービス(SMS)が少なくとも2023年10月30日まで有効であることが必要です。

AURELIONのレーダーセンサモデルでは、水平および垂直偏波の電場成分の強さと位相に関して、アンテナパターンのパラメータ設定を拡張できるようになりました。

レーダーシミュレーションの際にカスタムアンテナパターンをサポート


電磁波は、周波数、振幅、および位相によって表現されます。電磁波の位相は、定期的な波の周期のある特定の一地点を表します。レーダー波は、伝播および反射の際に、時間特性や材料特性に応じて位相ずれを起こします。重なり合った電磁波の位相差は干渉挙動を決定するため、受信信号に大きな影響を与えます(強め合いの干渉、および打ち消し合いの干渉)。


また、アンテナの材料や形状などによっても、送信および受信する信号の位相に影響が出ます。多くの場合、アンテナの追加の位相ずれは等方性ではなく、指向性です。そのため、現実的なレーダーセンサシミュレーションを実現するには、こうしたアンテナパターンにおける位相ずれを考慮したうえで正確なシミュレーション出力を生成する必要があります。


こちらの例(右の図)は、パターンの一次サイドローブではメインローブと位相が大幅に異なる様子を示しています。

自転車とのドア解放事故の防止


ドア解放事故は、都市を走る自転車との間でよく起きる出来事です。これは一般的に、周辺に十分に注意を払わないことによって発生します。交通弱者(VRU)を巻き込む事故を削減するには、環境センサベースの動的なシステムを備えることが必要です。


AURELIONでは、シミュレーション時に各ドアの開放状態を制御できるため、そのような衝突を防止するアルゴリズムを適切にテストできます。また、AURELIONにはNCAPテストオブジェクトも含まれているため、Euro NCAPテストをフロントローディングすることが可能です。

3Dオブジェクト

新しいキャラクタアニメーション


認知アルゴリズムによって人物を検出するテストケースを拡張するため、すべてのキャラクタに新しいアニメーション状態が追加されました。テストの実行時にアニメーションを変更することもできます。

車線標示素材のアップデート

摩耗した車線標示にはこれまで、繰り返しのパターンがありましたが、これは車線標示の検出テストの際に問題の原因となる可能性があったため、新しいリリースでは、摩耗のパラメータを指定できるよう素材をアップデートし、繰り返しも排除しました。

AURELIONの詳細

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