レストバスシミュレーション

実際のECUのすべては入手できない場合、レストバスシミュレーションを実行します。レストバスシミュレーションの目的は、テスト対象のデバイスをテストすることです。このため、不在のネットワーク参加デバイス(レストバス)がシミュレートされます。

レストバスシミュレーションをセットアップするには、シミュレーションシステムが送信する信号を選択および設定する必要があります。dSPACEソフトウェアでは、シミュレートする部分を容易に選択できるよう、さまざまな通信マトリクス(FIBEX、ARXML、DBC、LDFなど)をサポートしており、それらをベースとしたプロトコルデータユニット(PDU)、メッセージ、および信号をわかりやすい形式で表示することができます。さまざまな種類の便利なフィルタおよびドラッグアンドドロップメカニズムにより、このようなタスクに迅速に対応することができます。また、dSPACEソフトウェアでは、エンドツーエンドの保護サポートやシンプルなカウンタなどの便利な機能も提供しています。必要な場合は、シミュレーションモデルを使用してテストの動的挙動を向上させることもできるほか、Simulink ® モデルのシームレスなサポートにより作業を非常に効率化することもできます。

dSPACEでは強力かつスケーラブルなシミュレーションハードウェアを提供しており、極めて厳しいリアルタイム要件にも対応できるようにしています。これらのテストシステムに対応するさまざまなインターフェースハードウェアを提供することにより、LIN、CAN、およびEthernetからARINC 429/664やEtherCATまでに及ぶバスおよびネットワークプロトコルをカバーしています。

dSPACE ControlDeskでは、カスタマイズ可能な計器とバスレイアウトの大規模ライブラリを提供することで、テストの簡単な概要を取得できるようにしています。そのため、信号や変数の監視および解析に最適な明快かつ有益な作業環境が構築されます。また、ControlDeskにはランタイム中に信号を操作するためのさまざまなオプションが組み込まれています。

サポートしているバスおよびネットワークプロトコル

dSPACE製品は、単純なバス通信テスト向けに次の通信プロトコルをサポートしています。

  • CAN
  • CAN FD (ISO)
  • LIN
  • Ethernet
  • FlexRay
  • Powerline (SmartCharging)
  • ARINC 429, ARINC 664
  • EtherCAT

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