RTI LIN MultiMessage Blockset

dSPACEシステムとLIN通信ネットワークとの統合に使用

RTI LIN MultiMessage Blocksetは、Real-Time Interfaceの拡張で、dSPACEシステムをLIN通信ネットワークと組み合わせたり、LINネットワークを設定したりするために使用できます。

適用分野

RTI LIN MultiMessage Blocksetは、Real-Time Interface(RTI)の拡張で、dSPACEシステムをLIN通信ネットワークと組み合わせたり、LINネットワークを設定したりするのに使用できます。Simulink ® と完全に統合されており、SCALEXIO 1) やMicroAutoBox IIなどのさまざまなdSPACE製品をサポートしています。

主な利用効果

RTI LIN MultiMessage Blocksetの利点は、LINの複雑な設定を操作するところにあります。すべての条件非依存およびイベントトリガLINフレームを単一のSimulink ® ブロックから制御し設定できます(データベースファイルを介した設定)。LIN設定はLDF、DBC、FIBEXおよびARXMLなどの通信マトリクス記述ファイルから読み込むことができます。

新しいSCALEXIOプロジェクトではRTI LIN MultiMessage Blocksetを使用しないことをお勧めします。新規プロジェクトには、数多くの機能が1つのツールに統合された Bus Manager を使用することをお勧めします。

1) 2024年11月15日(サポート終了日)以降、RTI LIN MultiMessage BlocksetではSCALEXIOがサポートされなくなります。MicroAutoBox IIやMicroLabBoxなど、他のプラットフォームはこのブロックセットで引き続きサポートされます。

SCALEXIOプラットフォームの製品は、2023年5月15日までご購入いただけます。ソフトウェア保守サービスをご契約のお客様は、2024年11月15日まで、RTI LIN MultiMessage Blocksetの新しいリリース(バージョン)をご利用いただけます。dSPACE Release 2024-Bは、このブロックセットとSCALEXIOの組み合わせをサポートする最後のバージョンとなります。

RTI LIN MultiMessage Blocksetの対応範囲は、複数の利点を備えた後継製品であるBus Managerで既にサポートされています。移行に関するサポート情報やサポートツール(移行スクリプトなど)は、当社のウェブサイトでご確認いただけます。

機能 説明
全般
  • dSPACEシステムとLIN通信ネットワークを組み合わせてそのLINネットワークを設定するための、データベースファイルに対応したSimulinkブロックセット
  • バス設定ごとに1つのSimulinkブロック
信号の初期化/設定
  • LDF(LINデータベースファイル)のインポート
  • AUTOSARデスクリプション(ARXML)ファイルのインポート 1)
  • データベースコンテナ(DBC)ファイルのインポート
  • FIBEX(ASAM MCD-2 NET)ファイル 1) のインポート
  • ボーレート、トランシーバの種類、終端抵抗などの指定
  • LDFファイルに定義された複数のスケジュールの切り替え
  • LINスケジュールの生成(LDFファイルに定義された、グループ化したフレームの一覧)
ノード設定
  • 設定可能なLINネットワークシリアル番号
  • 自動設定の有効化/無効化
  • 操作オプション:ノードの有効化/無効化による自動設定の上書き
  • 設定および事前設定されているスレーブノードのサポート
  • 自動ノード設定中に、マスター要求およびスレーブ応答フレームもモデルで使用可能
  • スレーブ:NADサービスの条件付き変更
  • スレーブ:IDサービスによる読み取り
フレーム
  • メッセージの送受信の設定
  • Simulinkモデルから生データへの入力信号のエンコードと生データのLINバスへの転送
  • 生データのデコードおよび出力として物理信号の供給
  • チェックサムの使用、ビットの切り替え、パリティビットの挿入などの生データの操作
  • イベントトリガフレームのサポート
  • 実行時の動的なフレーム長の変更
  • 特殊な実行時フレーム操作機能:nフレーム間の応答抑制、破損したLINフレームのnフレーム間のチェックサム
  • LDFファイルまたはモデルで定義されていないフレームのキャプチャ
  • 生データ入力と信号データ入力のオンライン切り替え
  • 特殊信号の生成:カウンタ、データ内ユーザチェックサム
バスイベント
  • 節電モード(スリープ/ウェイクアップ)
  • ウェイクアップおよびスリープ要求の送信
  • スケジュールは、スケジュール内の最初のフレームで常に再起動される
  • 固定応答時間、ボーレート操作、ブレーク長、ブレークデリミタ、LINフレームチェックサムの操作
  • 割込みのサポートなし
LINスレーブタスク
  • 基本または拡張チェックサム
  • 無条件フレーム
  • イベントトリガフレーム
LINマスタータスク
  • ウェイクアップおよびスリープコマンドの送信
  • 診断フレーム(診断コマンドのサポートなし)
  • スリープコマンドを送信せずにスリープを実行
その他の操作オプション
  • 各信号のオンラインソース切り替え:入力、カウンタ、定数、信号エラー値(手作業および自動化テスト用)
  • 信号入力ポートのサチュレーションの有効化
処理特性
  • 1つですべての設定ができるグラフィカルな設定インターフェース
  • バスセレクタ経由のSimulinkとのインターフェース
  • ユーザ定義によって自動生成されるマッピング
  • マッピングされていない信号に対するSimulink入力ポートの生成
  • Bus NavigatorによるフレームベースのControlDeskレイアウトの生成
1) dSPACEがサポートしている通信規格や該当するバージョンについての詳細は、 ここ をクリックしてください。

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