AUTOSAR NM Solutionを使用すると、ECUのAUTOSARネットワークマネージメントの特性を車載ネットワーク内でエミュレートすることにより、実ECUをシミュレートまたはテストすることができます。
AUTOSAR NM Solutionとは
AUTOSAR Network Management(NM)Solutionは、実ECUをシミュレートまたはテストするため、ECUのAUTOSARネットワークマネージメントの特性を車載ネットワーク内でエミュレートします。AUTOSAR NM Solutionは、AUTOSAR規格に準拠したECU間通信を確立するため、ネットワークマネージメント(NM)PDUをバス上で送受信します。
AUTOSAR NM Solutionでは、特定の機能を持つ必要なECUのみをオンに切り替えることができるため、他のECUをオフにしたまま、PDUを送受信することが可能です。これにより、他のノードやバスとは関係なく特定のネットワークノードの通信をシミュレートまたはテストすることができます。
適用分野
AUTOSAR NM Solutionは、次の使用事例で実装することができます。
- HIL(Hardware-in-the-Loop)の使用事例では、テスト対象デバイスのネットワークをテストします。シミュレートされた各ECUにAUTOSAR準拠のステートマシンを実装してネットワークをテストします。
- ラピッドコントロールプロトタイピング(RCP)の使用事例では、ECUをシミュレートし、そこにステートマシンを実装します。
いずれの場合も、通信マトリクスのNM IDとタイマーをユーザインターフェース上でパラメータ化し、ランタイム環境において、対応するdSPACE車載バス製品のNM Enable信号にNMPDUのトリガを送信します。これにより、特定の機能を持った必要なECUのみの正確な通信が実行され、車両運転中のエネルギー消費を削減できます。
AUTOSAR NM Solutionを使用すると、HIL、SIL、およびRCPの使用事例において、アプリケーションにネットワーク管理機能を実装する際の問題を解決することができます。本ソリューションはMATLAB®/Simulink®ブロックセットの形式で実装することが可能です。
また、パーシャルネットワーク機能もサポートしているため、要求を受けたECUのためにバス上でPDUを送出する際にはPNCを個別にアクティブ化または非アクティブ化することができます。
さらに、AUTOSAR仕様に準拠したCAN(FD)、FlexRay、および車載Ethernetもサポートしており、
リアルタイムシミュレーションプラットフォームやVEOSとも互換性があるため、dSPACEのシミュレーション用プラットフォームを柔軟に選択したり、各種アプリケーションを適切にテストしたりすることができます。