ASM Truckでは、トラックのシミュレーションだけでなく、ASM Trailerとの併用によりトラクタとトレーラの組み合わせをシミュレートすることができます。
ASM Truckは、トラック(ドリー付きトラクタ)またはトラクタとセミトレーラの組み合わせのシミュレーションでは、ASM Trailerと併用されます。このモデルは設定に応じて、マルチボディダイナミクスに関して30以上の自由度(DOF)と、パワートレインに関して25以上の自由度(DOF)を備えています。このトラックモデルはねじりフレームとトラックキャビンを備えています。すべての車種に任意の数の車軸を設定可能で、そのそれぞれに対して操舵、駆動、およびダブルタイヤの装着が行えます。ロードトレインや複数のトレーラもシミュレートすることができます。また、実行時にSimulink®のモデルを変更せずに設定を容易に変更できます。たとえば、シミュレーション中に車軸を有効化/無効化でき、トレーラを連結/分離することができます。
ASM内のSimulinkブロックはすべてユーザに対して表示されるので、ASMにモデルコンポーネントを追加することや、ASM内の既存のモデル要素をカスタムモデルで置き換えることが容易です。これにより、特性を個々のプロジェクトに正確に合わせることができます。また、ASMのインターフェースは標準化されているため、ビークルダイナミクスモデルを容易に拡張して特定の要件に合わせることができます。プレビュー機能とわかりやすいビジュアル表示機能を備えたGUIツールを使用して、道路特性と運転操作を直感的に作成できます。すべてのパラメータは実行中に変更することができます。
現実的な車両のシミュレーションでは、車両モデルはマルチボディシステムとして設計されます。このモデルは、弾性シャフトを含むドライブトレイン、テーブルベースのエンジンモデル、2つの実験式タイヤモデル、キネマティクス&コンプライアンスを採用した非線形テーブルベースの車両サスペンションモデル、ステアリングモデル、およびエアロダイナミクスなどの要素で構成されています。また、道路、運転操作、およびオープンループ/クローズドループ型ドライバーから成る環境モデルも含まれています。シミュレーションを中断することなく、すべてのパラメータ値を変更できます。ブレーキシステムをシミュレートする場合は、2系統式油圧システムと空気圧システムのモデルをアドオンとして使用することができます。
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