バッテリセル電圧エミュレーション

バッテリ管理システムの総合的なテスト

dSPACEは、バッテリマネージメントシステム(BMS)のHILテスト向けに、高精度なEV1077 Battery Cell Voltage Emulation Boardを提供します。このボードを使用すると、セルレベルで高電圧バッテリをシミュレートできます。

適用分野

バッテリマネージメントシステム(BMS)のHILテストでは、セルレベルで高電圧バッテリをシミュレートする必要があります。これを可能にするために、dSPACEは高精度なEV1077 Battery Cell Voltage Emulation Boardを提供します。

このボードはSCALEXIO HIL(Hardware-in-the-Loop)システムと組み合わせて使用でき、電気自動車やハイブリッド車で使用されるBMSの総合的なテストを行う場合に最適です。

主な利用効果

EV1077 Battery Cell Voltage Emulation Boardは、単一バッテリセルのターミナル電圧を高精度にエミュレートします。バッテリのタイプやテスト対象に応じて、複数のボードを単一のHILシステムで使用することができます。このボードは小型であるため、1つの19インチ3-Uモジュールに最大32個のセルをつなぐことができます。19インチ12-Uラックの場合は最大128個のセルを使用できます。

EV1077 Battery Cell Voltage Emulation Board 1)

ハードウェア構成
  • 19インチ3-Uモジュールあたり32セル
出力電圧
  • 0~6 V
分解能
  • 120 µV
精度(動作温度レンジ全域)
  • ± 1 mV
動作温度(環境)
  • 10~50 °C(50~122 °F )
最大電流(シンク/ソース)
  • 2 A、並列接続に切り替え可能
絶縁性
  • 60 V(モジュールのセル間)
  • 1000 V(セルおよび環境間)
接続
  • Ethernet(SCALEXIOとのインターフェースなど)
全セルに対する最大更新レート
  • 1 kHz
欠陥シミュレーション
  • ECUとバッテリ間の断線
  • セル間の短絡

1) 技術仕様は変更される場合があります。

セル電圧エミュレーションは、複数のEV1077を使用して実行されます。この制御可能なバッファ増幅器ボードの数は、バッテリの種類に合わせて設定されます。このボードは0~6 Vの範囲で連続調整可能な電圧を供給します。電圧レンジが比較的広いため、損傷セルをエミュレートできます。たとえば、定格よりも高い電圧を出力して充電中セルの内部抵抗の増加をシミュレートすることができます。
出力電圧は全動作温度レンジにおいて±1 mVの精度を維持します。この電圧は電気的に絶縁されており、最大1000 Vまでモジュールを直列に接続できます。リファレンス値のステップは500 μs以内に完全に修正されます。高速なデータ転送により、全セルの電圧を1 ms以内に変更することができます。
供給またはシンク可能な最大電流は2 Aです。これにより、パッシブまたはアクティブなセルバランシング時のテストが可能になります。特殊な要求に対しては、モジュールを最大4台まで並列に接続して最大電流を高めることができます。dSPACEのAutomotive Simulation Models(ASM)は、最適なバッテリシミュレーションモデルです。

dSPACEでは、バッテリ管理ソリューション向けに、必要なすべてのコンポーネントを含む19インチのSCALEXIOまたはFull-Sizeシミュレータラックに搭載してコンパクトなシステムを提供しています。システムには、以下が含まれます。

  • バッテリ電圧エミュレーション用の最大250個のセル
  • リアルタイムの演算システム
  • ECU向けのセーフティコンパートメント

セーフティコンパートメントによってECUとの偶発的な接触や高電圧による損傷を防止することで、安全関連法令を遵守します。すべてを一体化したシステムにより、ユーザはECU接続について考慮することなく、プロジェクトに専念できます。

  • バッテリセル電圧エミュレーション 製品情報, PDF, 日本語, 495 KB
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