AUTERA – 自動運転時代の実現

拡張可能なホットスワップ対応ストレージにより、超高速なデータロギングおよびプロトタイピングを実現

AUTERAは、自動運転および運転支援分野でのデータドリブン開発向けに設計されたdSPACE製品ファミリです。その中心となるのは、モジュール型で卓越した性能を持った堅牢な車載データロギングおよびプロトタイピングシステムであるAUTERA AutoBoxです。AUTERA AutoBoxは、LiDAR、レーダー、カメラセンサからのデータだけでなく、車載バスやネットワークから得られる生データも読み取って処理し記録することが可能な、クラス最高の帯域幅を備えています。

適用分野

AUTERAは、先進運転支援システム(ADAS)と自動運転(AD)の開発に特化した新しい製品ファミリです。AUTERAは、車両の型式認証に向けたテストドライブで得られた膨大な量のデータの記録や、開発後期でのデータ再生、ニューラルネットワークのトレーニングなどに使用することができます。そのため、このシステムには、大容量のAUTERA Solid State Disk(AUTERA SSD)を含む高性能ストレージソリューションであるAUTERA Data Storage Unit(AUTERA DSU)が搭載されています。専用のAUTERA Upload Stationを利用すると、データアップロードをすばやく容易に行うことができます。

また、AUTERA AutoBoxにグラフィックプロセッサユニット(GPU)やフィールドプログラマブルゲートアレイ(FPGA)などの強力なハードウェアアクセラレータを搭載すれば、センサフュージョン、認知アルゴリズム、およびニューラルネットワークの開発、妥当性確認、最適化を行うことができます。

主な利用効果

AUTERAハードウェアは、コンパクトな筺体に高い計算能力と広いデータ帯域幅(50 Gbit/s)を統合した独自の製品です。AUTERA製品は、高精度のタイムスタンプメカニズムを備えているほか、AUTOSARやFibexなどの最新の規格に基づきバスおよびネットワークを総合的にサポートします。また、各種のカメラベンダーに対応するため、GMSL IIやFPD Link III、CSI IIなどの幅広いカメラインターフェースもサポートします。さらに、要件に合わせてシステムを構成できるスケーラブルかつ柔軟なセットアップにより、ADAS/AD開発を取り巻くダイナミックな環境において常に変化する要件にもすばやく対応することができます。AUTERA AutoBoxは、温度、堅牢性、供給電圧に関するすべての特長を車載向けに最適化された形で提供する筐体と言えます。本システムは、RTMaps ベースのすぐに使用できる環境と共に出荷されます。また、Linuxオペレーティングシステムベースのアプリケーション向けの推奨ソフトウェア環境を選択することもできます。さらに、AUTERA Upload Stationを使用すれば、記録したデータをすばやく既存のサーバにアップロードすることが可能です。

独自の機能

  • (NVIDIA Quadro RTX 6000などの)GPUをはじめとする各種ハードウェアアクセラレータのサポート
  • 関連する車載バスおよびネットワーク((車載)Ethernet、CAN FDなど)への接続のサポート
  • イメージセンサの生データ用インターフェース(GMSL II、FPD-Link III、CSIなど)のサポート
  • 車載向けの専用設計:小型、堅牢、自動車バッテリでの電源供給、広範な動作温度範囲
  • シームレスな統合:MicroAutoBox IIIやSCALEXIO AutoBoxなどの他のシステムと統合可能
  • ホットスワップ可能なAUTERA SSDにより、テストドライブ中のメモリ交換が容易
  • 拡張性:AUTERA DSUを追加すれば、1つのシステムの帯域幅と記憶領域を容易に2倍に拡張することが可能

データロギングおよびラピッドプロトタイピング用のソフトウェアパッケージ

Graphical user interface RTMaps and AUTERA AutoBox.

RTMapsのマルチセンサソフトウェアによりアプリケーションを準備、実行、およびモニタリング

dSPACEの子会社であるIntempora社のRTMapsは、ソフトウェアの開発および実行をコンポーネントベースで行える環境です。RTMapsを使用することにより、さまざまなセンサや車載バスから受信したデータにタイムスタンプを付けたり、データを記録、同期、および再生したりすることができます。RTMapsの直感的なグラフィカルユーザインターフェースを使用すると、総合的なライブラリから(視覚センサ、フィルタ、その他の構成要素などの)I/Oインターフェースをドラッグアンドドロップすることにより、入出力やデータ処理のステップをご使用のアプリケーションに容易に定義することができます。RTMapsの実行中は、さまざまなタイプのセンサやプロトコル(カメラ、LiDAR、レーダー、車載バス)からのデータが高精度のタイムスタンプ付きで取得および記録されます。これにより、あらゆる処理ステップやデータリプレイの際にすべてのデータの時間相関性を確保し、同期して使用できるようになります。また、RTMapsをコスト効率の高いランタイムバージョンとして使用すれば、安価なフリートアプリケーションを実現することも可能です。RTMaps以外にも、LinuxベースのAUTERAシステムを使用すると、ROSなどのオープンソースのプログラミングソフトウェアを操作できます。

Configuration of bus interfaces with the Bus Manager.

バス設定により、すばやく車両に統合

AUTERAを車両に統合すると、車両のバスおよびネットワークインフラストラクチャに直接接続できるようになるため、他のデバイスからのメッセージを取得または処理することができます。また、Bus Managerを用いてバスインターフェースを設定すれば、AUTOSARなどの通信マトリクスの関連規格もサポートされ、最適な利用が保証されます。

Mark relevant situations while recording with RTag.

ロギングの際にタグ付け

RTagは手作業でタグ付けできるライブタギングソフトウェアアプリケーションであり、タブレット端末やノートPCで動作します。RTagを使用すると、カスタマイズしたタグを用いて手作業で簡単に運転状況に注釈を付けることができます。RTagでは、各種の設定が可能なタグを道路工事、一時的な速度制限、十字路や追い越しなどの突発的な状況に容易に付けたり、センサのストリーミング録画をモニタリングおよび制御したりすることも可能です。タグを使用することで、大量のデータの中からよりすばやく容易に関連する状況を検出できるようになります。

総合的なツール環境

この総合的なツール環境を用いると、データロギングや新しい機能のラピッドプロトタイピングを効率化したり、ご希望のツールで拡張したりすることができます。

主要諸元

  • 各AUTERA AutoBoxのロギング帯域幅:最大50 Gbit/s(連続)
  • 各AUTERA AutoBoxの最大記憶容量:32 TB
  • Intel ® Xeon ® CPU、12コア(12×2.0 GHz)
  • 32 GB RAM(標準構成)、必要に応じて最大512 GBまで拡張可能
  • USB 3.0×2、USB 2.0×2
  • 10 GB Ethernet×4
  • 1 GB Ethernet×4
  • オーディオI/O×1、複数のマルチI/Oチャンネル
  • dSPACE認定拡張カード用スロット×6(CAN FD、Ethernet(100/1000/10000 Base-T、100/1000 BASE-T1)、生データ用インターフェース(GMSL II、FPD-Link III、CSI II)、ハードウェアアクセラレータ(GPU、FPGA)など)
  • 車載電源10~35 V
  • 耐衝撃および耐振動テスト済み(ISO 16750-3:2007)
  • サイズ:330×376×156 mm
  • 外気温:-20~55 °C

インターフェース

AUTERA AutoBoxを使用すると、外部ボックスを追加することなく、車載バス、ネットワーク、およびRAWデータインターフェースに直接接続することができます。

アクセラレータ

認知およびセンサフュージョンアルゴリズムのラピッドプロトタイピング、またはデータロギング時のデータの直接プリプロセス処理に使用できるハードウェアアクセラレータ。

データストレージ

ホットスワップ対応の高性能かつ大容量な専用ストレージソリューション。

アップロードステーション

記録されたデータを既存のサーバインフラやクラウドに可能な限りすばやくアップロード。

フリート管理

データロギング時に、大規模な車両フリートの設定を中央ワークステーションから管理およびアップデート。

製品情報

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