従来のプロトタイピングによる自動運転機能の開発においても、人工知能ベースでの開発においても、データ量は必ず膨大なものになります。いずれの場合も、記録された実際の運転状況から生データを生成する必要があります。dSPACEでは、これに対応するため、AUTERA AutoBoxを提供しています。AUTERA SDIを使用すれば、カメラデータを転送および記録する際の選択肢が広がります。
AUTERA SDIは、各種のシステムコンポーネント間で生データを転送します。
AUTERA SDI
AUTERA SDIでは、データの記録、プロトタイピング、データ取得などの目的を問わず、大量のデータを低レイテンシですばやく転送することができます。それを実現するため、AUTERA SDIは中央演算処理装置(CPU)だけでなく、生データを処理してEthernet経由で転送するためのFPGAも備えた極めて強力なハードウェアプラットフォームを搭載しています。さらに、高データスループットを保証するため、2つの10 GB Ethernetを備えています。SFP+インターフェースを使用する場合は、銅線接続または光ファイバー接続のいずれか一方を選択できます。
AUTERA SDIでは、高度な柔軟性を保証するため、交換可能なインターフェースカードを採用しています。
インターフェースはシリアライザ(Ser)とデシリアライザ(Des)で構成されており、さまざまなタイプが各メーカーから提供されています。dSPACEは、最大8つのインターフェースと各種の入出力ポートを搭載した幅広い構成のカードを提供しています。
dSPACEでは、お客様のご要望の仕様に合わせてこれらのカードを開発します。インターフェースカードの内部接続や、その他のタイプのセンサを接続することも可能です。また、圧縮アルゴリズムなどで使用するお客様のIPを統合することもできます。
車両と相性の良い堅牢なCNC加工アルミニウム製ケースと広い動作温度範囲(-20~+70 °C/-4~+158 °F)により、実際の交通状況でも確実に使用できます。
各種の設定は、プラットフォーム非依存のウェブインターフェースを介して行えます。
データロギングには、オープンなASAM-Capture-Model(CMP)規格を採用しています。これは自動車業界向けに策定され、幅広く利用されています。dSPACEはこの規格の発展にも積極的に取り組んでいます。このプロトコルはオープン規格であるため、ユーザ固有のプロトコルやシステムを簡単に調整することができます。dSPACEではさらに、Intempora社のRTMapsとAUTERA SDIを組み合わせて高速起動するためのRTMapsコンポーネントをAUTERA AutoBoxベースなどで提供しています。
10Gb Ethernetデータストリーミングインターフェース×2
RJ45×1 + SFP+×1(銅/光ファイバー) |
1Gb Ethernet設定インターフェース×1(IEEE 802.1AS準拠のgPTP時間同期に使用) |
MIPI CSI-2ポート(内蔵)×8、合計で最大80Gbps |
筐体:
サイズ:215×184×98 mm(8.5×7.2×3.9インチ)
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外気温:-20 °C~+70 °C(-4 °F~158 °F) |
車載電源:10 V~15 V |
負荷印加時:~15 W、スタンバイ時:0.5 W |
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