発表日: 2016年03月08日 |
最新バージョンの2.0がリリース済みのdSPACEのデータ管理ソフトウェアSYNECTにおいて、特定の機能の拡張のため、バージョン2.0.1がリリースされました。これにより、開発者やテスト担当者は、モデルベース開発やECUのテストに関するデータをより効率的に管理することができます。
SYNECT 2.0.1では、新しい要求交換規格であるReqIFをサポートしているため、Rational DOORS Next GenerationやPolarionといった、この規格をサポートしているすべての要求管理ツールにも容易に接続することが可能です。
SYNECT Test Managementモジュールでは、スケジュール済みのテストを使用可能なシステムへ自動的に割り当て、テストを自動で行うことができます。たとえば、ECUソフトウェアのテストを行うHIL(Hardware-in-the-Loop)テスト担当者は、SYNECTを通じてテストを特定の日時にスケジューリングし、テストを自動的に行えるようになります。いったんテストが特定のテストシステムに割り当てられれば、それ以上の操作は必要ありません。
SYNECTでは、モデルや変数のインポートの際に使用できる特別なプレビュー機能が提供されています。この機能を使用すると、データの概要や起こり得る変更をすばやく把握できます。そのため、開発者はデータ管理システムに含めるべきデータを容易に判断することができます。
SYNECTで使用される計測値や適合変数は、ASAP2(ASAM MCD-2 MC)記述ファイルとしてエクスポートすることができます。そのため、エクスポートの詳細を、さまざまな手法を通じて案件ごとに調整することができます。
dSPACE HILシステム向けの確立されたワークフロー管理ソリューションにSYNECT 2.0.1を組み合わせれば、個別のステップを定義してより柔軟にバリアントベースのワークフローを作成できるようになります。定義済みのステップは他のワークフローで再利用することもできます。
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