発表日: 2014年08月08日 |
Philipp Kluck、HILプロダクションマネージャ、dSPACE Inc.
今日の市場では誰もが高品質な製品を賞賛しますが、これは実際には何を意味するのでしょうか。優れた機能の問題でしょうか。最速のプロセッサの問題、あるいは機能の数が最も多いかという問題でしょうか。それとも、人々が設計、構築、および納品していることに純粋に自負心を持っているかという問題でしょうか。成功に必要な最も大切な部分はそこなのです。
最近、新製品のプレゼンに参加する機会を得たのですが、そのプロダクトマネージャは比較的多数の参加者に自社の新製品を紹介していました。新製品を紹介することが彼にとって自負できる瞬間であったことは、彼の表情から読み取れました。その製品は確かに最高のコンポーネントを使用し、外観もすばらしく、多数の機能を備えています。このマネージャが高品質の製品ではないことを知っていたら、これほど多くの人々の前に立つことはできなかったのではないでしょうか。
しかし、どうしたらそのような自負心を獲得できるのでしょうか。
おそらく、基本的事項の1つは、正しい要素を選択することです。誤った土台から開始しては、どれほど懸命に試したとしても、最後には構造全体を崩壊させる可能性があります。そのため、数ドル多めに費やすことが避けられない場合もありますが、最終的にはそれにはそれに見合う価値があるものです。
製品に求められる品質を適切な人材を選ぶことで獲得するのは、口で言うほど簡単なことではありません。それには、集団で最高の製品を作ることに熱心で、納品物に自負心を感じたいと思っており、より優れた製品を実際に提供できる人材を結集したチームが必要です。今日の市場では、誰もが優秀な人材を求めています。これは、それぞれの組織が直面している課題です。テクノロジと複雑さが進展するスピードはますます上がっており、それに対応できる人材をトレーニングしてレベルを維持するスピードも上がっています。
多くの企業は価格、タイミング、および顧客需要という難題に迫られていますが、上記のいずれかのをあきらめて犠牲にすると、高品質な製品を提供するという目標は達成できなくなります。後でそれを補おうとしても、それははるかに困難であり、コストも大幅に上昇します。
それについて少し考えてください。「最高品質の製品があります」または「当社の製品を大変自負しており、使えば自ずと分かります」と言う人のどちらを信じますか。
私は過去数週間で当社の品質プロセスを提示するよう求められました。プレゼンテーションを作り始めた後、私は別の手段を選択することに決め、プロセスの提示は削除しました。代わりに、新しいお客様に当社のラボを巡るツアーを提案し、dSPACEで私たちが当社の製品について抱いている自負心を体感してもらうことにしました。これにより、新しいお客様は、当社の熱意、細部への気配り、十分に定められた品質プロセスを肌に感じることができました。また、dSPACEの各従業員が高品質な製品を提供するための作業を見て、それぞれのまなざしの中に自負心が込められていることを実感できました。
私たちは品質に関しては妥協しないことを信念としています。dSPACE Inc.は品質管理システム(QMS)もしっかりと確立しており、国際規格ISO 9001:2008の認証を取得しています。当社のQMSには、当社のすべての業務を網羅する文書化された手順とプロセスが組み込まれています。これには、組込みソフトウェア、メカトロニクス開発、およびテストツールの分野におけるマーケティング、販売、設計、製造、製品およびサービスのサポートも含まれています。
私の結論はこうです。短時間で故障したり壊れたりするものに自負心を感じる人はいないでしょう。つまり、自分がしたことに本当に自負心を感じることができれば、それは品質の高い製品を生み出すことにつながります。
dSPACEの従業員は、プロジェクトの大小を問わず、最高品質の製品を提供する仕事に取り組んでいると自負しています。それは、お客様が当社の製品を使用して成し遂げている成功を見ても明らかです。お客様は当社の業界最高のツールを自由に使えることを知っています。そのため、お客様自身のアプリケーションのみに集中することができるのです。
最新の技術開発動向をつかんで、イノベーションを加速。
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