dSPACEの新しいターゲットシミュレータが4Dレーダーセンサのテストに新たな基準を確立

パーダーボルン、2020年10月08日:dSPACEは、4Dレーダーセンサのテストに新たな基準を打ち立てる新しいターゲットシミュレータであるDARTS 9040-Gを発表しました。本製品は、最大5 GHzの帯域幅を用いて複数のレーダー信号を同時に処理できる世界初のシミュレータであり、信頼性と効率性を維持しながら運転支援システムや自動運転向けの最先端の高解像度レーダーセンサを開発することが可能です。

自動運転車両において運転シナリオを正確に導くには、対象物の高さや距離、速度といった詳細な情報を広角で取得できる高解像度のレーダーセンサの搭載が必須です。dSPACE Automotive Radar Test System(DARTS)9040-Gは卓越した解像度や信号品質を備えているため、チップ設計やセンサ開発から完成検査に至るまで、開発や生産の各段階においてエンドトゥエンドで何度も行われる要求の厳しいセンサテストにも対応することができます。

また、DARTS 9040-Gターゲットシミュレータは76~81 GHzのEバンド周波数域にフル対応し、世界最小のHFフロントエンドを搭載しています。このように独自の品質を備えた本製品を使用すれば、新しいテストセットアップの再配置も容易に行うことができます。

dSPACEの車載レーダーシステム担当シニアプロダクトマネージャであるAndreas Himmler博士は、「私たちはさまざまなパイロットユーザと協力しながら、パッシブな遅延回路でクリアな信号を維持しつつ、レーダーターゲットシミュレータの柔軟性と機能範囲を拡張するという2つの相反する要素の両立をDARTS 9040-Gで検証してきました」と述べています。

dSPACEでは、パートナー各社や、レーダー専門企業であるITS社およびmiro·sys社と綿密に連携しながら、引き続きDARTSポートフォリオを拡大していく予定です。dSPACE Automotive Radar Test Systems(DARTS)には、レーダーチップ製造メーカーによるセンサのテストから、HIL(Hardware-in-the-Loop)での妥当性確認や自動車メーカーによる完成検査に至るまでのバリューチェーン全体に対応するソリューションが含まれています。

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