仮想テストドライブで自動運転車両のセンサを検証

dSPACEの新たなセンサシミュレーションソリューション:AURELION

パーダーボルン、2022年2月16日: dSPACEは、高分解能のビジュアル表示機能を備えた自動運転機能のテストおよび妥当性確認用の新たなセンサシミュレーションソリューションであるAURELIONを発表しました。このソリューションはローカルまたはクラウド上から操作でき、カメラシミュレーション向けの本物のような画像をリアルタイムに生成したり、リアルタイムのレイトレーシング技術によってレーダーおよびLiDARシミュレーション向けの厳密な環境を構築したりすることが可能です。AURELIONを使用することにより、開発者はプロトタイプ車両を実走させるはるか前から、自動運転アルゴリズムを仮想テストドライブでシミュレートし、妥当性を確認することができます。

AURELIONはSIL(Software-in-the-Loop)テストやHIL(Hardware-in-the-Loop)テストに加え、クラウド上で検証を並列で行う場合など、開発プロセスのあらゆる段階で利用できます。さらに、ニューラルネットワークのトレーニングやテストなど、人工知能ベースの機能やトレーニングデータの開発にも活用できます。

AURELIONには強力な3Dレンダリングエンジン、高精度のdSPACEシミュレーションモデル、歩行者や車両などのリアリスティックな3Dアセットが備えられているため、センサ、周辺環境、天候条件、照明条件(日中、夜間)、マテリアルを正確にシミュレートすることが可能です。そのため、開発者は幅広いシナリオをシミュレートしながら、実車によるテストドライブではほとんど発生しないようなコーナーケースをテストすることもできます。

この新たなソリューションでは、センサモデル向けの大規模ライブラリを常に最新の状態で使用しているため、まだ市販されていない新しいセンサをシミュレーションソリューションで再現することができます。これを実現するため、dSPACEでは世界の主要センサメーカーと提携しており、さまざまなカメラ、LiDAR、およびレーダーテクノロジの開発者と継続的に協働しています。AURELIONには、サードパーティ製センサモデルを統合することも可能です。

また、単一の製品内にdSPACE MotionDeskやSensorSimの機能をまとめて実装しているため、機能や精度がより向上したソリューションをセンサシミュレーション分野で活用できます。さらに、車両シミュレーションモデルであるASM、シミュレーションプラットフォームであるVEOS、パラメータ設定ソフトウェアであるModelDeskなどのその他のdSPACEツールを組み合わせれば、自動運転車両用ソフトウェアスタックのテストおよび妥当性確認に対応したエンドトゥエンドのソリューションを実現することができます。

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