プネ(インド) | パーダーボルン(ドイツ) | ノバイ(米国) | 2022年1月5日: シミュレーションおよび妥当性確認ソリューションの世界的大手プロバイダの1つであるdSPACEは、自動車/モビリティ産業を対象とする独立系大手ソフトウェア開発および統合パートナーであるKPIT Technologies社と提携したことにより、スマート充電向けの総合的なソリューションテストスイートを提供できるようになりました。この総合的なソリューションスイートは、dSPACEのハードウェアコンポーネントであるDS5366 Smart Charging InterfaceにKPIT社の適合性テストライブラリを組み合わせた強力なソリューションとなります。
充電インフラの速やかな拡充に最も重要なのは、充電テクノロジのロバストな妥当性確認とテストを実現するソリューションです。dSPACEは、KPIT社との提携により、お客様にワンストップのソリューションを提供します。モビリティエコシステム向けの総合的なテスト機能は、dSPACEとKPIT社のソフトウェアおよびハードウェア技術を組み合わせることで実現します。
KPIT社は、dSPACEのSmart Charging Solutionとシームレスに連携したすぐに使用できる広範な適合性テスト用ライブラリスイートを開発しています。このテストスイートは、DIN 70122、ISO 15118 – 4/5、GB/T 34658、CHAdeMOなどの国際規格に準拠しています。
dSPACEのテストプラットフォームには、電気自動車給電機器の動作をシミュレートするSimulinkモデルを備えたSmart Charging Interface Software、dSPACE ControlDesk用の事前設定されたレイアウト、および電力線ベースの通信を実現するDS5366 Smart Charging Interfaceボードが含まれています。
Smart Charging Conformance Test Solutionはオープンなテストソリューションとして、テスト対象デバイス(DUT)の機能に合わせて柔軟に調整できるだけでなく、直感的なGUIも採用しているため、テストを自動で実行したり詳細なレポートを出力したりすることが可能です。車両OEMメーカーや充電ステーションの開発企業がSmart Charging Solutionスイートを活用すれば、電気自動車の充電プロセスに関連する技術の開発やテストをすばやく行うことができます。
テストライブラリは、定義された規格以外にも活用できます。また、セットアップ全体は社内ツールや既存のツールと容易に統合できます。テストスイートは、充電アプリケーションやその他の電動化アプリケーションの充電通信や出力をテストする際に使用します。また、dSPACEはKPIT社と共同で、ISO 15118-20、SAE J2984、SAE J2593-2、GB/T 34657-2、およびChaojiなど近く発表される規格向けにも使いやすいスイートを提供するため、準備を進めています。
KPIT Technologies社の最高技術責任者兼取締役であるAnup Sable氏は、「dSPACEとの提携を非常に嬉しく思います。dSPACEの妥当性確認ハードウェアおよびソリューションへの注力と専門技術はすばらしい組み合わせとなっており、これらを電動化ロードマップにおける重要な技術要素とすることでモビリティエコシステムを確立できます。これを補完するのが、KPITの20年にわたるパワートレインソフトウェアへの注力、そして主要な電動化プログラムに取り組んできた経験となります」と述べています。
dSPACEのElectromobility&Electric Drive部門の担当ディレクターであるMarkus Ploegerは、「KPIT社は当社のパートナーとして、経験豊富なソフトウェアシステムインテグレータのノウハウを提供してくれます。私たちは同社と協力して、自動車業界のお客様が充電技術をより早く実用化できるようサポートします。このプロジェクトを通じて、私たちはスムーズなユーザ体験を保証し、主要なすべての国際的な規制や規格を考慮に入れたソリューションを構築することができました。これにより、ますます複雑化する充電技術に対して総合的なテスト手法で対応できるようになります」と述べています。
dSPACEは、2022年1月5日~7日にラスベガスで開催されるCES 2022のdSPACEブース(#3555、LVCC West Hall)において、次世代の電気自動車の充電および適合性テスト向けの共同ソリューションスイートを展示します。
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