dSPACEシミュレーションソリューションとwaveBEE V2Xソリューションを接続するインターフェースが実現
V2Xアプリケーション向けの幅広い機能を有するテストおよび妥当性確認プラットフォーム
パーダーボルン、2021年11月15日: 自動運転車両や電気自動車のシミュレーションおよび妥当性確認向けソリューションの世界的プロバイダであるdSPACEは、ネットワーク型の自動運転車両の開発を加速するため、車両間(V2V)通信および車両・モノ間(V2X)通信向けシステム開発のリーダー企業であるNORDSYS社と提携しました。当社では、この提携の最初の成果として、waveBEE通信システムに対応するdSPACE V2Xインターフェースを発表しました。このインターフェースを使用すると、ADASおよびAD機能向けの最新のシミュレーションソリューションを柔軟かつ拡張性に優れたwaveBEE V2Xソリューションと統合することができるため、新しいタイプのテストおよび妥当性確認プラットフォームを構築することが可能です。
V2X通信は、車車間または車両と周辺インフラストラクチャなどの間を接続し、将来の自動運転車両がより注意深く安全に走行できるようにするための規格です。 V2Xアプリケーションには多くのテクノロジが関与し、アプリケーションシナリオも多数存在するため、システムが高度に複雑化しがちです。そのため、高性能なシミュレーションおよび妥当性確認ソリューションが必要になります。
waveBEE用のV2Xインターフェースを使用すると、dSPACEとNORDSYS社のテクノロジを組み合わせることが可能になります。V2Xインターフェースは、関連するプロトコルスタックを含む、欧州、北米、および中国といった各地域のDSRC通信規格およびC-V2X通信規格をサポートしているため、ロバスト性テストや信頼性テストを含む幅広いアプリケーションシナリオをテストすることができます。これにより、PCベースのシミュレーションプラットフォームであるdSPACE VEOSでV2Xアプリケーションの仮想テストを早期に実施できるようになるだけでなく、HILテストなど、すべての重要な開発段階でテストを実施することができます。 さらに、dSPACEが提供するソフトウェアソリューションをwaveBEEと組み合わせると、実際の車両センサやGNSS測位データをV2Xで使用できるようになるため、インフラストラクチャやセンサのシミュレーションが可能になります。
dSPACEの接続担当製品マネージャであるGregor Hordysは、「V2X Day Oneやセンサ共有から協調型運転に至るまで、すべてのアプリケーションに対応することが可能なこの革新的なプラットフォームを使用することで、自動車業界のお客様はV2Xアプリケーションを各種のセンサやその他のADAS/AD機能と組み合わせて簡単にテストできるようになります」と述べています。
NORDSYS社のCEOであるManfred Miller氏は、「dSPACEとの提携は当社にとって重要であるばかりでなく、何よりもまずOEMメーカーやTier-1サプライヤといった両社の共通のお客様にとって重要なことです。実績のあるdSPACEテストソリューションと柔軟かつ拡張性に優れたwaveBEE V2Xシステムを組み合わせることで、自動運転車両の開発環境にまったく新しい可能性が開かれるため、レベル3を超える自動運転機能の開発も促進されます」と述べています。
※ 本共同ソリューションを用いたV2Xアプリケーションの妥当性確認システムには、電波を発する無線機器が含まれる場合があります。無線機器をご利用の場合は各国の電波法令に従う必要があります。あらかじめご了承くださいますようお願いいたします。
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