パーダーボルン、2022年09月12日: レベル3の自動運転システムでは、ドライバーがいつでも運転操作が可能な状態にあること、その他の搭乗者も確実に着席していることを確認するため、室内の全乗員を監視する必要があります。特に室内空間の監視において最も使用されるのは60 GHz帯レーダーソリューションです。dSPACEでは、このような用途のレーダーセンサをテストできるようにするため、レーダーターゲットシミュレーション分野のソリューションを拡張した製品であるDARTS HBC-7066Vを発表しました。DARTS HBC-7066Vは、あらゆるdSPACE Automotive Radar Test System(DARTS)を60 GHz Vバンドで動作させることが可能なコンバータです。これは既に発売済みのDARTS製品にも対応しています。
DARTS製品ファミリは、便利で使いやすい無線テスト手法を備えているため、センサの伝送チャンネル全体の妥当性確認が可能です。また、コンバータの筐体は小型であるため、車室内での使用に最適です。
これを各種のDARTSベースのデバイスと組み合わせて使用すれば、距離が1 m未満であったり、動作時の帯域幅が最大5 GHzであるといった特殊なテスト要件にも対応することができます。
プロダクトマネージャであるAlexander Trapp博士は、この新しい製品の利点について、「DARTS HBC-7066Vは、業界で実証済みのテクノロジを搭載した製品であり、車室内監視システムの妥当性確認向けの強力かつ新しいソリューションとなります」と述べています。
dSPACE Automotive Radar Test Systems(DARTS)は、レーダーセンサやそれらを搭載した車両の開発プロセスにおける多彩な用途で使用することができます。代表的な適用事例には、チップ設計、コントローラテスト、車両テスト、完成検査、および車両認定などがあります。新しい60 GHzレーダーコンバータの機能や性能に関する製品デモは、イタリアのミラノで9月25~30日に開催されるEuropean Microwave WeekのB28ブースで行われる予定です。
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