現実の環境を忠実に再現したシミュレーション環境を使用して自動運転車両の開発を加速

パーダーボルン/ミネアポリス、2023年02月14日:

dSPACEでは、開発者が現実の環境を忠実に再現した3D環境を使用して各種のセンサやアルゴリズムの妥当性確認を行い、自動運転車両を迅速に市場投入できるようにするため、B-Design3D社と技術的パートナーシップを締結しました。

dSPACEは提携の一環として、さまざまな開発プロセスに極めて優れたビジュアル表示機能や現実に即した最先端の各種センサを取り込んで自動運転機能の検証を適切に行うことが可能なdSPACEのセンサリアリスティックシミュレーションソリューションであるAURELIONの最新バージョンに、B-Design3D社が作成した新しい3Dの都市環境を統合しました。この3D環境は、AURELIONの最新バージョンにすぐに使用できる状態で搭載されています。この環境を使用すれば、すべてのセンサタイプ向けの材料特性だけでなく、セマンティックセグメンテーションや境界ボックスといったグラウンドトゥルース情報なども含むAURELIONの最新機能を活用することができます。

B-Design3D社が作成した3D環境は、大都市圏の一般的な郊外の路地を極めて正確に描写するよう設計されています。3D表示用のデータベースはモジュール型の構造であるため、路地を追加すれば容易に拡張できるだけでなく、最大のレンダリング性能を維持しつつアスファルト上の交通標識や路面標識を含むすべての情景を最高の現実度で描写できるよう最適化されています。また、3D表示用のデータベースは交通規則の論理的記述を含むOpenDriveの並列レイヤーによって提供されるため、トラフィックシミュレーションや高度なADAS/ADシナリオの生成も可能です。

dSPACEのセンサシミュレーション部門のプロダクトマネージャであるCaius Seigerは、「ADASおよびADアプリケーションの開発において、高品質な3D環境の使用は必須です。B-Design3D社が作成した高精度な3Dコンテンツを統合することで、私たちは、AURELIONの高度なセンサシミュレーションをさらに補完し、世界中で起こり得る運転シナリオへの対応範囲を拡大することができました」と述べています。

B-Design3D社のCEOであるYoram Bentzur氏は、「当社はdSPACEとの提携を大変嬉しく思っています。当社のチームは、当社の3D環境をAURELIONにシームレスに統合するため尽力しました」とし、「私たちは、3D環境を世界中のどこにいても完全に互換性のある形で追加して提供できるようにしたことで、成長し続けるAURELIONのユーザコミュニティに貢献する機会を得られたことを光栄に感じています」と述べています。

AURELION B-Design3D – Urban Environment

This package, made by B-Design3D, includes a Geo typical downtown block with a few types of roads, including a boulevard with a roundabout, various intersections with traffic signs, traffic lights, one way street, parallel parking and a parking lot.

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