パーダーボルン(ドイツ)およびサンノゼ(米国カリフォルニア)、2020年9月15日:dSPACEとVelodyne Lidar社は、今後の自動運転用LiDARテクノロジの開発を加速するためのパートナーシップを締結しました。これにより、自動車業界におけるシミュレーションおよび妥当性確認のリーダーでありパートナーであるdSPACEは、Velodyne社の「Automated with Velodyne」プログラムに参加することになります。本プログラムは、エコシステム間の相互作用の促進と、自動運転を含む幅広い自動化ソリューションへのLiDAR技術のすばやい統合を目的としています。
dSPACEは、本プログラムに参加することにより、開発の早期の段階からVelodyne社の新しいレーザーセンサをシミュレーションソリューションの中でエミュレートできるようになります。さらに当社は、テストおよび妥当性確認用の各種シミュレーションモデルの開発、および開発プロセス全体を通じて、カメラ、LiDAR、およびレーダーセンサの妥当性を確認するためのセンサシミュレーション環境を提供することにより、お客様の開発プロジェクトを加速させます。
dSPACEのシミュレーションソリューションでは、ポイントクラウドをリアルタイムに生成してオブジェクトをシミュレートします。シミュレーションモデルは、車両で最も効率的なセンサの位置(スイートスポット)やセンサの限界(コーナーケース)を特定する場合に有用です。また、このパートナーシッププログラムにより、Velodyne社のお客様はdSPACEのセンサモデルを開発プロセスにシームレスに統合することができます。
dSPACEのセンサシミュレーション担当プロダクトマネージャであるCaius Seigerは、「開発プロセスの早期段階で妥当性確認を終了できればできるほど、お客様は新しい自動運転機能をより早く安全にリリースできるようになります。Velodyne社との提携は、その実現に大きく貢献します」と述べています。
シリコンバレーに本社を置く3D LiDARシステムのパイオニア企業であるVelodyne社が行っているAutomated with Velodyneプログラムには、世界をリードするテクノロジ企業が多く参加しています。これらの企業は、自動車や航空宇宙産業から産業オートメーションまで、さまざまな分野でLiDARテクノロジを利用しています。
Velodyne社の事業開発担当副社長であるJon Barad氏は、「dSPACEが提供するシミュレーションモデル精度は非常に現実に近く、当社のお客様は、Velodyne社向けシミュレーションモデルがもたらす優れた効率性を高く評価するでしょう」とし、「こうした性能は、堅牢かつ安全なADASおよびADアプリケーションの開発を加速させ、自動車業界全体の効率化につながるでしょう」と述べています。
dSPACEは、センサシミュレーションによるデータ取得、データアノテーション、および計測データベースでのシナリオ生成から、クラウド上での非常にスケーラブルなシナリオベースのテストに至るまで、さまざまな処理を一元化するエンドトゥエンドのデータドリブン開発ソリューションを提供しています。
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