新しいADASIS v3 Horizon Reconstructor Blocksetは、標準化されたADASIS v3プロトコルによってHD品質のエレクトロニックホライズンを提供するだけでなく、正確なルート情報と位置データをSimulinkのアプリケーションで使用できるようにします。
パーダーボルン、2019年04月10日:dSPACEは、自律および自動運転向けの機能を迅速かつ容易に開発できるようにするためのソリューションを強化するため、新しいADASIS v3 Horizon Reconstructor Blocksetを発表しました。この新しいブロックセットは、量産に適したエレクトロビット社のEB robinos Reconstructorをベースとして開発されています。
このブロックセットは、標準化されたADASIS v3プロトコルによってHD品質のエレクトロニックホライズンを提供するだけでなく、正確なルート情報や位置データをSimulinkのアプリケーションで使用できるようにします。従来の車両とは対照的に、高度自動運転車両では、周辺の交通状況を踏まえて安全に走行できるよう、自車の位置をわずか数センチメートル単位で正確に認識できなければなりません。この新しいブロックセットを使用すると、数センチメートル単位の代替車両位置とそれらの発生確率を推定できます。また、個々の車線の交差点などの詳細な環境データにより、正確な運転操作を算定できるようにもなりました。さらに、新しい地図管理機能により、開発者は大量のデータをADASIS v3で管理することもできます。ホライズンリコンストラクタでは、必要な情報のみを使用可能にし、余分な情報を自動的に削除します。
このブロックセットは、エレクトロビット社のADASIS v3向けEB robinos Reconstructorをベースとしているため、開発者は独自のホライズンリコンストラクタを実装したり、ADASISプロトコルの詳細について理解したりする必要がありません。エレクトロビット社の製品管理および自動運転部門長であるMichael Reichel博士は、「ユーザは、アプリケーション開発に集中でき、結果を車両ですぐに確認できます。EB robinos Reconstructorを使用すると、プロトタイピングから量産ECUの転送に至るまで、開発をスムーズに行うことができます」と述べています。
また、明白な構造を持つHorizon Reconstructor Blocksetを使用すれば、迅速かつ容易に車載アプリケーションに接続することができます。たとえば、既存のSimulinkモデルにブロックセットを2つ追加するだけで、車両軌跡のプロファイルにアクセスできます。
dSPACEの高度アプリケーションおよびテクノロジ部門の製品エンジニアであるGregor Hordysは、「新しいブロックセットは、当社のエンドツーエンドの自動運転向けツールチェーンのもう1つの構成要素となりました。これを使用することにより、自動運転向けの地図ベースのADASアプリケーションや機能をdSPACEのプロトタイピングシステムおよびPCベースのシミュレーションプラットフォームVEOSで開発できるようになります」と述べています。
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