実績のある量産コード生成ツールの新バージョンであるTargetLink 5.2を使用すると、自動運転向けの量産ソフトウェア開発をさらに最適化することができます。
TargetLink 5.2では、重要な革新的技術の1つとして、制御モデルからバス配列信号に動的にアクセスできる機能が実装されました。この機能により、たとえばレーダーやLiDARセンサなどのオブジェクトリストや、モデルから直接アドレス指定されるREST APIアプリケーションにフィールドエレメントを使用できるようになります。適用例の1つとして、Webサービスを用いて分散型のシステムからデータをエクスポートする場合などが挙げられます。
また、特に便利な機能として、ポートおよびCustom Codeブロック向けの64ビットデータタイプも新たにサポートされています。このデータタイプでは、対応する小数点以下の桁数が増大しているため、極めて精度が高く、非常に大きな値を処理できます。このような特長は、自動運転やその他の複雑なアプリケーションでも求められます。
dSPACEでは、バージョン5.2においてTargetLink AUTOSARサポートを拡張しました。このサポートは、Adaptive AUTOSARとClassic AUTOSARのいずれの環境にも適用されます。このため、Adaptive AUTOSAR環境ではTargetLink内からエラー処理を実行し、Classic AUTOSAR環境では分散型開発においてさらに多くのシミュレーションオプションをSWCコンポジションに適用できるようになります。
最後に、新しいTargetLinkバージョン5.2では、一元的なファイルベースのデータコンテナのData Dictionaryなどでの利便性も向上しています。
これらのすべての機能により、TargetLink 5.2は時代の最先端を行くツールとなっています。dSPACEが開発したこの量産コード生成ツールは、標準的な自動車アプリケーションだけでなく、他分野のアプリケーションでも使用でき、さらにはバッテリや充電ステーションの管理、高度な自動運転車両の開発といったセーフティクリティカルな電動化モビリティアプリケーションにも活用できます。
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