SYNECTは、世界各地に分散されたチーム間でデータを管理するためのソリューションとして使用されており、dSPACEの幅広いSIL(Software-in-the-Loop)およびHIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレーションテストソリューションの中でも重要なツールの1つです。SYNECTを実装するには、あらかじめお客様のあらゆる既存のプロセスおよびIT環境にSYNECTを統合することが必要です。ユーザ認証規格のOpenID Connectをサポートした新しいバージョンのSYNECT 2.11を使用すると、この作業を容易に行えるようになります。OpenID Connectの機能を提供するソフトウェアには、オープンソースソフトウェアであるKeycloakなどがあります。SYNECT 2.11には直感的なアシスタント機能も用意されているため、SYNECTサーバー、SYNECTライセンスサーバー、およびダッシュボードのホスティング設定をMicrosoft® IIS環境内のサービスとして行うことができます。
また、SYNECT 2.11ではさまざまなステータスモデルを拡張しているため、幅広いSYNECTエレメントのステータスを自由に定義することが可能です。SYNECTエレメントのステータス変更は、適正なステータス移行の一部としてのみ許可されます。SYNECTの管理者は、許可対象とするステータス移行や、個々のSYNECTエレメントのステータス変更を許可するユーザやグループを自由に設定できます。これにより、SYNECTでテスト仕様の成熟度、テストステータスの実装、テスト結果のレビューステータスなど、プロセスの制御および再現を一層効率化することが可能です。
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