発表日: 2016年07月13日 |
XIL APIは、テストオートメーションツールとテストシステム間の通信を行うための規格です。2015年以降、dSPACE ControlDesk®では、XIL API Model Access Port(MAPort)経由でのモデルアクセスやXIL API Electrical Error Simulation Port(EESPort)経由での電気的欠陥シミュレーションへのアクセスなど、これまでの主要なアクセス手段に取って代わるアクセス手法を提供してきました。
ControlDeskとAutomationDeskはクライアントツールとして、ASAM-XIL準拠のMAPortアクセスを提供し、シミュレーションモデル変数にアクセスできるようにします。AutomationDeskには、直感的に使用できるライブラリが含まれており、読み取り、書き込み、計測、およびスティミュレーションをXIL-APIベースで行えます。さらにAutomationDeskでは、XILフレームワークマッピングを使用してエイリアス経由で変数にアクセスすることができます。これにより、テストハードウェアおよびソフトウェアからテストインプリメンテーションが分離されるため、容易にテストを再利用できるようになります。また、AutomationDeskでの信号ベースのテストや、ControlDeskのSignal EditorでのスティミュレーションもXIL API MAPortベースで行えるため、プラットフォームやモデルへの依存がなくなります。ControlDeskでは、XIL API MAPortプラットフォームを介して、ASAM-XIL準拠のMAPort Serverにアクセスすることができます。これにより、規格に対応したサードパーティ製ハードウェアにControlDesk内からアクセスすることができます。
AutomationDeskとControlDeskはEESPortをサポートしています。そのため、エラー設定を使用して、短絡や断線などの電気的欠陥を欠陥生成ユニット(FIU)経由でシミュレートすることができます。新しいdSPACE Failure Simulation Packageには、XIL API EESPortサーバインプリメンテーションとControlDesk用のXIL API EESPort GUIコンポーネントが含まれています。XIL API EESPort GUIを使用すると、同じ方法を使用してすべてのdSPACE FIUのエラーシナリオを設定することができます。これは、ツールチェーン全体にサードパーティ製ハードウェアを含めることに対してdSPACEがオープンであることを示しています。
最新の技術開発動向をつかんで、イノベーションを加速。
メールマガジンの購読希望・変更/配信停止手続き