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発行元: dSPACE Magazine 2/2014, Sep 2014

dSPACE から見て、 AUTOSAR 規格はど のように進化してきましたか。

10 年以上もの努力によって、 AUTOSAR は現在では多くの国で中核的な要素に なっています。 AUTOSAR は、幅広い分野 で国際的に使用できる、技術的に成熟し た規格です。しかし、まだ すべての地域で 等しく実用化されているとは言えません。 ヨーロッパではこの規格に対して始めから 強い関心が持たれていますが、他の市場 でも同じように関心が持たれているとは言 えません。 dSPACE は世界に向けて積極 的な活動を継続することで、自動車開発に おいて一般的に受け入れ可能な最先端の 開発環境の構築およびソフトウエア交換 のための標準の策定に取り 組んでいます。


当社のお客様は、量産プロジェクトで当社の製品を使用し、長期的な成功を収めて います。

AUTOSAR 規格は dSPACE にとってどの 程度の重要性がありますか。

AUTOSAR 規格は、車載エレクトロニク スからビークルダイナミクス、ドライブトレ インまで、すべての標準的な車両領域を 対象にしています。この規格 は、特にバス システム通信の記述の領域などで、次第に 実績のある記述フォーマットとして採用さ れつつあり、現在では共通の開発基盤の 1 つになって います。バスシステム通信の 領 域 で は、 AUTOSAR は DBC、 LDF、 FIBEX に比べて使用される割合が高くなっ ており、車両に Ethernet のような新し い テクノロジを導入することも可能になって います。 dSPACE ツールチェーンは、すべ てのフェーズで AUTOSAR 規格に準拠し た開発環境を提供しま す。
 

dSPACE は、AUTOSAR の組織的な普 及活動にどのように貢献していますか。

dSPACE は、 2004 年からプレミアムメン バーとして AUTOSAR に加盟し続けてお り、積極的にワークグループの活動に参加 しています。当社は、電子制御ユニット ( ECU )の開発およびテスト用ツールのプ ロバイダとして、標準化を促進するノウハ ウを提供しています。当社は機能コンポー ネントやソフトウエアアーキテクチャの記 述フォーマットを開発し、通信プロトコル の改善に取り組んでいます。また、実績の ある開発手法であるラピッドコントロール プロトタイピングやバイパス処理を AU- TOSAR 開発プロジェクトで使用できるよ うにする取り組みも行っています。

dSPACE では、どのような方法で自社のソ リューションに規格を取り入れるのですか。

当社では、お客様にとって付加価値を生み 出す新しいアプリケーションの開発を、す べて AUTOSAR 規格に基づいて行ってい ます。たとえば、 dSPACE SystemDesk を使用すると、ソフトウエアアーキテクチャ の開発や仮想電子制御ユニット( V-ECU ) の生成を行うことができます。これらの成 果物の検証は、 VEOS などの dSPACE シミュレーションプラットフォームを使用し て、開発初期の段階で実行できます。これ は AUTOSAR 規格だからこそできること です。また、 AUTOSAR 規格は、他の開発 ツールの一部として組み込まれるようにも なってきており、すべての開発段階で使用 できるほどにまで成長しています。その一 例には、 dSPACE TargetLink によるコー ド生成があります。また、バスフォーマット を 使 用 し た HIL ( Hardware-in-the- Loop )システムの構成を AUTOSAR に準 拠した形式で行っていることや、ラピッドコ ントロールプロトタイピングに AUTOSAR モジュールや AUTOSAR 電子制御ユニッ ト( ECU )のバイパス処理を組み合わせて 行っていることなども挙げられます。 dSPACE では、これらのツールだけでなく、 ツールの使用を最適化できる方法の開発 にも投資を行っています。多くの場合、小 さな投資が大きな成果を生み出していま す。 AUTOSAR に関するサポートについて は、 dSPACE エンジニアリングサービスの 経験豊富な AUTOSAR エキスパートが担 当しています。

当社では、実際の AUTOSAR ECU のための開発手法 を仮想環境に適用できるようにすることで、付加価値 を創出したいと思います。

dSPACE 製品は、AUTOSAR に準拠した 開発環境のどの領域で使用することがで きますか。

AUTOSAR 規格は多くの領域を対象にし ているため、 1 社のプロバイダだけでこれ らすべてを扱うことはできません。 dSPACE では、 AUTOSAR 規格への取り 組みを自社の中核業務と位置づけて重点 的に取り組んでいます。 AUTOSAR 規格 は高度に成熟しているため、お客様のプロ ジェクトにおいて dSPACE ツールと他の プロバイダのソリューションをうまく共存 させることができます。

AUTOSAR は、一般的な車載エレクトロニクスすべて の領域を対象にしています。

AUTOSAR への 取り組 みについて、 dSPACE ではどの程度の成功例がありま すか。

当社のお客様は、量産プロジェクトにおい て当社のハードウエアとソフトウエアを使 用し、長期的な成功を収めています。本号 の PSA ・プジョーシトロエンの記事では、 非常に興味深い適用事例を紹介していま す。ヨーロッパでは、 PSA ・プジョーシト ロエンのようなアプローチは一般的な事 例になってきており、世界中で重要性が 増してきています。自動車市場では、仮想 検証という手法に関心が高く、よく議論さ れています。 dSPACE はこの分野の可能 性を非常に早くから認識しており、テスト を前倒ししたり、 HIL ( Hardware-in-the- Loop )テストへのシームレスな移行も実 現できる革新的な技術の原動力として位 置付けてきました。

AUTOSAR に関する dSPACE の今後の 展望をお聞かせください。

現在、 AUTOSAR 規格の Release R4.2 が準備されており、当社では早急にこのリ リースを各製品でサポートする予定です。
当社にとって、新しいリリースの迅速なサ ポートは最優先事項です。それと同時に、 お客様にとっての付加価値の増大を目指 し、バーチャル ECU へのバイパス処理の 適用など、実際の電子制御ユニット ( ECU )の開発手法を仮想環境に適用で きるようにしていきたいと思います。


ありがとうございました。

Joachim Stroop 、 SystemDesk 担当上級プロダクトマネージャ、 dSPACE GmbH