出典:dSPACE Magazine 1/2013(2013年7月)
2年前に発売されたdSPACEのSCALEXIO HIL(Hardware-in-the-Loop)テストシステムは、既に多くのお客様プロジェクトでその真価を発揮しています。このHILテストシステムは現在、中国、フランス、ドイツ、イタリア、日本、英国、米国など世界中で使用されています。
SCALEXIOは、商用車および乗用車分野の幅広い適用分野に対応しています。これまでSCALEXIOによるECUテストシステムは、モーター、内燃機関、車体、トランスミッション電子制御、バッテリマネージメントシステム向けに実装されています。
「SCALEXIOシステムには非常に満足しています。当社の特殊な用途では、運搬しやすい小型で堅牢なHILシステムが必要となりますが、SCALEXIOはこの要件を満たしています。さらに、SCALEXIOはテストトラックでの実績もありました。決め手となったのは、他のシステムではハードウェアの変更が必要だったのに対し、SCALEXIOの場合はConfigurationDeskでハードウェアを再設定できたことでした」
Wolfgang Schindler氏、Daimler AG
「SCALEXIOハードウェアの高い柔軟性のため、各種ECUのさまざまなテストバリアントに合わせてすばやく調整でき、セットアップ時間を短縮できました。以前使用していた内製のHILシグナルコンディショニングシステムに代えて、SCALEXIOを使用しています」
Thomas Wolf氏、WABCO社
「当社にとってのSCALEXIOの大きな利点は、HILシステム全体の場合と、I/Oハードウェアを接続していないプロセッサユニット単体の場合と、どちらでテストを実行するときも同じモデルを使用できるということでした。また、HILテストの前にI/Oハードウェア設定をテストできるため、高い柔軟性を確保できます」
Robert Walesch氏、Dr.-Ing.Maximilian Miegler、AUDI AG
「モデルとI/Oを切り離すSCALEXIOのコンセプトのおかげで、当社ではシステムの構築と設定がより簡単になりました。少なくともあと8年は内燃機関および車体エレクトロニクスのテストに自社開発のシステムを使用する予定のため、将来性のある技術を選択しました」
Markus Ritzer、Audi AG
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