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dSPACEは、ECU開発のためのラピッドコントロールプロトタイピング(RCP)システムやHIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレータのプロバイダとして有名です。dSPACEがテストベンチも供給している理由についてお聞かせください。

電子制御ユニット(ECU)の妥当性確認をラボで完全に行うためには、テストシステムを使用して実際のECU環境を完全にシミュレートする必要があります。ECUの使用が増大している現在、ECUをテスト環境に完全に統合するためには、機械的インターフェースやセンサへ送信するスティミュラス信号の生成が必要です。たとえば、ヨーレートセンサが内蔵されたESC用ECUなどはその一例です。dSPACEの目標は、お客様に常にターンキー方式のHILテストシステムを供給することであり、当社の観点からすれば、お客様にテストベンチも供給することで、お客様のニーズに最適な完成したシステムを提供することは当然なことです。こうしたテストベンチをセットアップするうえで、ラピッドコントロールプロトタイピング(RCP)分野での当社の経験やこれまでの製品は非常に役立ちます。RCPシステムを使用すると、必要な負荷装置を駆動することができます。

テストベンチの供給はdSPACEの新しいビジネス分野ですか。

dSPACEは、既にこの分野で多くの経験を持っています。過去7年間に、50を超えるテストベンチをセットアップし、ターンキーシステムとしてお客様に納入しています。テストベンチは、当社の成長著しい分野の1つです。

一般的な用途を教えてください。

最も一般的な用途は、電動パワーステアリングシステムであり、その他にも、ブレーキブースタや、ビークルダイナミクス制御システム向けの3Dモーションプラットフォーム、実際のポンプモーター向けの機械的負荷装置などがあります。また、当社では、シート制御、ファン、ベルトテンショナ、電動タンクキャップなどの比較的小さな車両分野にも対応しており、どのような分野にも積極的に関わっています。

メカトロニクスシステム向けのターンキーシミュレータをシングルソースで提供。

dSPACEがテストベンチ市場で競合他社の優位に立つための戦略があれば教えてください。

まず第一に、dSPACEでは、お客様がすべてのコンポーネントをシングルソースで入手できるようにすることに力を入れています。他社では、通常そのようにはなっていません。dSPACEでは、リアルタイムハードウェアやHILアプリケーション向けシミュレーションモデルの包括的なポートフォリオを提供しており、テストベンチの設計、構築の委託に関するカスタマイズドエンジニアリングサービスも提供しているのが強みですもう1つの強みは、当社では機械コンポーネントの設計を自ら行い、個別の専門企業に製造を委託しているため、お客様が連絡を取るのは常に当社だけで済むという点です。さらに、当社のテストベンチが特に優れている点は、その動特性にあります。多くのお客様からは、競合他社と比較して、dSPACEのテストベンチは制御ダイナミクスとその精度において予想をはるかに上回っていると評価していただいております。当社のリアルタイムハードウェアは、LTI社のオープンなTWINsyncプロトコルを採用しており、8 kHzでの低遅延制御を実現し、駆動モーターのパルス幅変調等において決定的な優位性を誇ります。また、その他のプロトコルや産業用バスについても、当社は豊富な経験を持っています。

dSPACEがテストベンチでElectric Driveを重視する理由は何ですか。

Electric Driveは、ダイナミクスとエネルギー効率のバランスが最適であると同時に、扱いやすく、設備がシンプルで制御も容易であるからです。リニアモーターの出力域は、最大で2桁のキロニュートンレンジに到達することさえ可能です。これは、石畳のでこぼこした路面を高速で走行する時にタイロッドに作用するダイナミクスに相当します。

ダイナミクスは、dSPACEテストベンチの最も重要な特性です。

dSPACEでは、テストベンチがお客様のニーズを満たしているかどうかをどのような方法で確認していますか。

テストベンチはお客様のプロジェクトに組み込まれています。そのため、私たちはお客様と密接に協力して作業を進めることにより、お客様固有の要件を満たし、細部に至るまで理解することができます。お客様の要件はテストベンチのコンセプトに直ちに反映されるため、カスタマイズされた最適なソリューションを常に提供することができます。一方で、新たな課題が見つかることは、当社のハードウェアとソフトウェアのイノベーションにもつながります。つまり、dSPACEでは常に革新的な製品とユーザ固有のエンジニアリングの最適な組み合わせを実現できるよう努めています。

最適なプロジェクトを実現し、管理するために、dSPACEではどのような対策を講じていますか。

当社では、安全で効率的な操作が可能なテストベンチをお客様に提供するため、これまでの高度な経験を活用しています。たとえば、社内で蓄積された専門知識やツール、プロセスは、セットアップ機械の開発にも活用されており、量産リリース、安全要件、および品質保証に関するプロセスも確立されています。また、3D構造データを扱うことは、新たな需要の創出に繋がっています。一流メーカーのお客様から、「外部との提携で、このように複雑なプロジェクトをスケジュール通りに納入でき、正確に実施できたのは初めてでした」というお言葉もいただいており、多くのお客様が当社の取り組みを評価してくださっていることをうれしく思います。


インタビューにご協力頂き、ありがとうございました。

Matthias Deterは、dSPACE(ドイツ、パーダーボルン)でエンジニアリング部門のグループマネージャを務めており、メカニカルテストベンチを使用するお客様のプロジェクトを担当する統括責任者です。

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