多くの場合、電動またはハイブリッドパワートレインの制御機能はECUの分散ネットワーク上に展開されています。これらの機能をテストできるようにするため、dSPACEではMicroAutoBox® IIIを提供しており、CAN、CAN FD、FlexRay™、Ethernet、LIN、K-/L-Lineなどのあらゆる主要な自動車バスシステムをさまざまなバリアントでサポートしています。
DS1553 AC Motor Control Moduleは、各種モーターの制御に最適化されたI/Oピギーバックモジュールです。Hallセンサ、インクリメンタルエンコーダ、レゾルバ、EnDatおよびSSIセンサ用のインターフェースが提供されており、DS1514ボードを含むMicroAutoBox IIIのすべてのバリアントに搭載することができます。
DS1553は、ユーザプログラミング可能なFPGA用のI/OインターフェースをMicroAutoBox IIIに提供します。XSG AC Motor Control Libraryにより、CPUとFPGAの両方でコントローラ機能の実装が可能です。一般的なElectric Drive制御向けの設定可能ですぐに使用できるコンポーネントを使用すると、
複雑な信号のプリプロセス処理を行う必要がないため、新しい制御アルゴリズムの開発に完全に集中できます。
MicroAutoBox III AC Motor Control Solutionでは、専用のFPGAファームウェアと組み合わせてDS1553モジュールを使用し、各種モーターの制御のために包括的で使いやすいRTIブロックセットを提供します。すべてのモデリングは、MATLAB®/Simulink®を介してプロセッサ上で実行されるため、ユーザによるFPGAプログラミングは必要ありません。
MicroAutoBoxのその他のI/Oモジュールには、強力なI/Oを幅広く提供するDS1552 Multi-I/O Module、および内燃エンジンの高度な制御に適したDS1554 Engine Control I/O Moduleがあります。
RCPプラットフォームによって新しい機能の妥当性確認を行った後は、量産コードを生成する必要があります。TargetLinkを使用すると、MATLAB/Simulink/Stateflow®のグラフィカルな開発環境からCコードを直接生成することができます。また、TargetLinkではAUTOSARをネイティブにサポートしています。開発者はRunnable、ポート、通信インターフェースなどのAUTOSARの構造エレメントをモデルレベルで指定することができます。モデルベース設計はAUTOSAR準拠の量産コードの形式で直接実装されます。
最新の技術開発動向をつかんで、イノベーションを加速。
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