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AUTOSARおよび ASAM – 現在の活動

発行元: dSPACE NEWS 2006/3, Sep 2006

Joachim Stroop(AUTOSAR Template Team広報担当、dSPACEシステム/ ファンクション設計ツール 製品マネージャ)

業界には広く受け入れられた規格が不可欠です。しかしながら、規格を開発し導入することは複雑なプロセスです。また、既存の製品にその規格を組み込むことも同様です。AUTOSAR Template Teamの広報担当であるdSPACEスタッフメンバーJoachim Stroopと、ASAM委員会メンバーJobst Richert博士の両氏に、規格の重要性、および規格がdSPACE製品にもたらす効果についてお話を伺いました。
 
規格の導入と確立には、多大な調整や開発の作業が必要です。dSPACEで標準化の努力をサポートしているのはなぜですか。
Stroop:ユーザーの視点から考えると、規格によって優れた投資保護が提供されます。規格を完全にサポートする製品は、市場にある補完的なツールとの相互運用が可能です。さらに、標準化により技術的な進歩が頻繁に反映されます。たとえば、AUTOSARでは車載電子システムを対象とした分野固有のコンポーネントアーキテクチャの確立を目指しています。弊社は新技術の開発に協力し、技術革新に対する早い段階でのサポートを行っています。
Richert: dSPACEの立場は、ファイルフォーマットやAPIがツールサプライヤに競争上の利点をもたらさないのなら、標準化されたソリューションを見つけ、それをサポートするべきだというものです。
ただし、この規格は、独自のソリューションが並行して確立されるという混乱した状況を招かないためにも、完全に実行可能なものでなければなりません。このためには技術的な専門知識を必要としますが、dSPACEでは多くの技術ワークグループおよびマネジメントレベルにおいて専門のエンジニアが関わることで貢献することができます。

現在、最も重要と考えている標準化活動は何ですか。
また、dSPACEはどのような分野に関わっていますか。
Richert:dSPACEが標準化活動の中で一番長く関係してきたのはASAMとその先行規格であるASAPです。ASAMは1998年12月に設立されました。dSPACEはその創立メンバーの一社です。自動化と計測システムの標準化にかかわる分野は、ほぼすべてのdSPACE製品と関連があります。
Stroop: AUTOSARは、電気/電子制御システムのアーキテクチャの標準化コンセプトを開発し、その商業的利用を目的とした開発上のパートナーシップです。AUTOSARのアプローチは非常に範囲が広く、たとえばFlexRay通信プロトコルなど、その他多数の規格が関わっています。
弊社は2004年以降、AUTOSARパートナーシップのプレミアム会員となっており、仕様の立案に携わる中心的なワークグループに積極的に関わっています。ツールメーカーとしての長年の経験に基づき、弊社はインフラストラクチャの保証とAUTOSAR開発プロセスの導入に貢献しています。
 
1988年のASAM創立と2003年のAUTOSAR創立以来、どちらの団体にもめざましい発展がありました。現在の懸案事項を教えてください。
Stroop: 最初のAUTOSAR規格が2006年5月に発表されたことを受け、AUTOSARはその成果を公開する段階に来ています。AUTOSARがこの段階を完了するにあたっての目標は、仕様の確定と、仕様についてのコンセンサスの保証です。これらの成果を得るために、関係者すべてが膨大な作業量を費やしてきました。現在、初期のフィールド試験に適用され、また各種ツール開発の基準となっています。
Richert: ASAMにはより長い歴史があるので、状況は異なります。車載電子システム分野で公開された規格、ASAM AEは、ECU開発プロセスのほぼすべてのフェーズで非常に重要な役割を占めています。これはdSPACEツールチェーンに明確に反映されています。ASAM AE規格は従来、独立したインターフェースとフォーマットの規格が中心でしたが、現在はVサイクルに基づいたプロセスサポートの方向に進んでいます。MSRコンソーシアムの作業の成果をASAMに組み込んだことも、特筆すべき影響がありました。
以前は、ASAM GDIやASAM ODSなど、ASAMのその他の活動分野は、dSPACEでは個別プロジェクトレベルにおける重要性しかありませんでした。中期の目標は、dSPACE製品で、HIL(Hardware-in-the-Loop)データのODSベースのストレージなど、これらの規格をサポートすることです。ただし、今のところこのようなソリューションには十分な需要がありません。

Jobst Richert博士(ASAM委員会メンバー、dSPACEソフトウエア開発部門セクションマネージャ)

複数の団体のメンバーになることは、多大な時間的および人的リソースを消費します。積極的に関与することにはどのようなメリットがありますか。特にASAMおよびAUTOSARの両組織について教えてください。
Stroop: 一つの会社が両方の団体を代表していると、明確な相乗効果が生まれます。dSPACEは幸いにも両方の団体の内部を知り、両方に影響を与えることができる立場にあります。内容の重複や相乗効果の可能性などの相互関係を見つける理想的な位置にいるため、製品の開発計画も適切に行うことができるのです。
 
業界標準としてASAMが広く普及していることは、dSPACE製品にどのように影響しますか。
Richert: 弊社はASAMに大きな重要性を置いており、ツールチェーンのさまざまな部分にそのインターフェース仕様を組み込みました。規格はECUの実装、試験、適合プロセスにおける固定された部分になります。毎年、新しいASAM規格が追加されています。最近の追加としては、CalDeskでのODXサポートなどがあります。今後の追加には、適合データのための新しい交換フォーマットCDF 2.0や、XCPトランスポート層のさらなる機能強化などが予定されています。
 
AUTOSARはdSPACE製品に対して、ASAMと同じくらい影響を与えていますか。
Stroop: AUTOSARのdSPACE製品への組み込みは
始まったばかりです。現在の例のひとつとしては、TargetLink 2.2に組み込まれたAUTOSAR接続が挙げられます。もちろん、この1つの製品だけで取り組みが終わったわけではありません。今後のさらなる発展にご期待ください。

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