Process steps for developing and validating automotive ECU software.
dSPACEは、組込みソフトウェアおよびシステム向けの統合開発環境を提供しています。dSPACEのハードウェアおよびソフトウェアツールは使い勝手がよく、開発プロセス全体を通じて利用することも、個別の開発フェーズでのみ利用することもでき、開発期間の短縮とコストの削減を実現します。dSPACEシステムは、確立された開発プロセスおよび妥当性確認プロセス、また機能安全要件に関してもサポートします。また、各開発工程を連携させて新しいより高度な要求に適応する手法も提供します。dSPACEパートナープログラムを通じて選び抜かれた提携パートナーが提供する独自の最先端製品も、当社の製品ポートフォリオをさらに充実させています。絶え間ない技術革新、重要なテクノロジと標準の使用、および専用のサービスとサポートにより、dSPACEはお客様が長期にわたり開発成果を上げることができるようお手伝いします。
高度な自動運転技術の開発は、多くの自動車メーカーにおける開発活動の中心的な課題となっています。ツールサプライヤにとっては、異種のセンサを多数使用した360°冗長サラウンドビュー、高精度測位情報、自動車の接続性などの要件も困難な課題です。
これに対し、dSPACEでは自動運転機能に対応したエンドトゥエンドのツールチェーンをシングルソースで提供しています。当社の高性能プラットフォームと特注のソフトウェア環境で構成された独自のラピッドプロトタイピングソリューションを活用すれば、認知アルゴリズムやフュージョンアルゴリズムからリアルタイム制御に至るまで、車載マルチセンサアプリケーション全体を開発することが可能です。大幅に増加するテスト作業を管理するには、テストをSIL(Software-in-the-Loop)シミュレーションに移行させることが必要です。PCクラスタを活用すれば、コンピュータノードとシミュレーションを高度に並列化することにより、スケーラビリティを最大化しながら、高いテストスループットを実現することができます。リリーステストを行うには、依然としてHIL(Hardware-in-the-Loop)シミュレーションは不可欠です。これに対応するには、カメラ、レーダー、ライダー、センサフュージョンなどの実際の環境センサを統合することが必要です。dSPACEでは、簡単なレストバスシミュレーションや生のデータ供給、さらには無線(Over-the-air)でのシミュレーションに至るまで、充実した統合オプションを提供しています。
環境への懸念が高まる中で、今後の車両コンセプトは内燃エンジンの代替となる発電システムに移行してゆく必要があります。Electric Driveは限りある資源に依存せず再生可能エネルギーを利用した電力で走行し、さらには排気ガスも発生しないため、理想的なソリューションと言えます。車両の電気化が進展するのに伴い、開発はフェールセーフモードおよびリンプモード、電動ドライブトレインの動作範囲や効率性の向上、充電時間の低減、および保管施設や充電設備の改善に焦点を移しています。
電気自動車のバッテリは、充電ステーションで再充電されます。充電ステーションは通常、複合的な充電インフラストラクチャの一部です。近年の開発では、電気自動車と充電ステーションの相互通信によってエネルギー交換プロセスの最適化と充電時間の予約ができるようになっており、こうしたコンセプトは「スマート充電」と呼ばれています。
dSPACEでは、モーター、パワーエレクトロニクス、バッテリ、電気ネットワーク、またはインテリジェント充電システムなどのすべての分野において、数十年の経験に基づいた完全なポートフォリオを提供することで、お客様のあらゆる電動化モビリティプロジェクトをサポートしています。
最新の技術開発動向をつかんで、イノベーションを加速。
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