ボディ制御システムは、最新の車両の快適性と安全性を高めるための重要なコンポーネントです。これは通常、多数の車載ECUに分散した複数の機能コンポーネントで構成されています。dSPACEでは、ラピッドプロトタイピングシステムによる開発の早期の段階でのシミュレーションや概念実証から、量産コード生成やその後のSIL(Software-in-the-Loop)およびHIL(Hardware-in-the-Loop)テストに至るまで、さまざまな用途向けのエンドトゥエンドのソリューションを提供することで、新機能の実現や各種機能の向上に向けた開発やテストを容易に行えるようにしています。テストや開発向けの環境には特に高度な柔軟性と拡張性が必要です。なぜなら、室内灯の仕様がエアコンやシート制御の仕様とはまったく異なっているなど、各機能部分の要件は多様化しているためです。
ボディエレクトロニクス
- エアバッグ
- シートベルトテンショナ
- 中央ロックシステム
- イモビライザ
- 屋外灯
- フロント/リアワイパーおよびデフロスタ
- 補助ヒーター
- パワーウインドウ
- ミラー制御
- その他多数
快適性能用エレクトロニクス
- ヒーター、換気、エアコン(HVAC)
- シート制御
- 室内灯
- サンルーフ制御
- トランクオープナー
- ノイズ抑制
- その他多数

各種のdSPACEソリューションでは、これらの機能の開発、テスト、および検証に使用することが可能です。開発者はこれらを活用することにより、インフォテイメント、キャビンモニタリング、自動車サイバーセキュリティ、および接続機能(V2X)への対応がますます重要となっているボディおよび快適性能用エレクトロニクスに対しても新たな開発を行うことができます。
dSPACEのボディおよび快適性能用エレクトロニクス向けソリューション
当社では、ボディおよび快適性能用エレクトロニクスの開発とテストに最適なツールをお客様が選択できるよう、各種のサポートを提供しています。当社は、ラピッドプロトタイピングシステム、量産コード生成、SILテストやHILテストに関する幅広い知識だけでなく、お客様に最適なソフトウェアおよびハードウェアソリューションを提供するためのノウハウも有しています。当社を強力なパートナーとしてご利用ください。
ラピッドプロトタイピング
HIL Testing
SILテスト

SIL(Software-in-the-Loop)テスト向け、PCおよびクラウドベースのシミュレーション用の強力なdSPACEソリューション
SIL(Software-in-the-Loop)テスト用のdSPACEソリューションでは、テストや妥当性確認を仮想環境で行うことにより、ソフトウェア開発プロセスを大幅に迅速化することができます。dSPACEは、モジュール型で拡張性に優れ完成された開発およびテストソリューションを提供しています。これを使用すれば、PC上でテスト対象デバイスを容易にシミュレートし、物理ベースのモデルに接続し、クラウドでスケーラブルなテストを実行できると共に、HIL(Hardware-in-the-Loop)システムでテストスクリプトを容易に再利用することができます。
バスおよびネットワーク通信
テストデータ管理
量産ソフトウェア開発
シミュレーションモデリング

すべての開発段階をサポート
自動運転の分野において、これまで以上にセーフティクリティカルな機能を備えた複雑なE/Eシステムやソフトウェアを開発する場合の課題は、機能の信頼性をどのようにして保証するかということです。そのためdSPACEでは、機能安全、テストストラテジの開発、および複雑なE/Eプロセスの検証と妥当性確認のためのエンドトゥエンドのソリューションを提供し、プロジェクトの初期段階から認証までをサポートしています。
dSPACEシステムは容易に稼働させることができます。しかし、プロジェクトが複雑な場合、個別のソリューションを必要とする場合、または十分な時間がない場合には、dSPACEの迅速で信頼性の高い優れたエンジニアリングサービスを利用することもできます。