
dSPACEラピッドプロトタイピングシステムを使用すると、世界中の機能開発者が実際のセンサやアクチュエータを使用してリアルタイムに実際の環境でアイデアを具現化でき、開発の手間やコストも大幅に削減できます。また、当社のスケーラブルかつ柔軟なハードウェアおよびソフトウェアポートフォリオを活用すれば、バスおよびネットワーク規格、センサインターフェース、さらにはADAS/AD、エンジン、および電動化モビリティアプリケーション向けのFPGAやGPUなどの多様な拡張オプションを含む自動車用インターフェースのほとんどをサポートすることができます。
主な利用効果
- ラピッドコントロールプロトタイピング(RCP)およびデータドリブン開発に対応したエンドトゥエンドのツールチェーン
- 実際のセンサやアクチュエータを使用して現実に即した環境を構築し、新しい機能のテストや妥当性確認を行うことが可能
- 量産ECUのプロトタイピングから小型システムやモジュール型システムに至るまで、将来的にも通用する高性能ソリューションを実現し、プロジェクト要件の変化に合わせてそれらを調整することが可能
- 手作業でプログラミングすることなく、幅広い機能を備えた入出力インターフェースやバスおよびネットワークインターフェースをすぐに使用可能
- GPUやFPGAなどのハードウェアアクセラレータのサポートにより、認知やセンサフュージョン向けの人工知能(AI)機能やマイクロ秒単位の高速な制御アルゴリズムを実行することが可能
- 専用の機能安全監視メカニズムを通じて、実車によるテストドライブを実現することが可能

ソリューション概要
dSPACEラピッドプロトタイピングシステムは、自動車産業、航空宇宙産業、およびロボット産業などあらゆる業界におけるメカトロニクス制御設計やデータドリブン開発の要求にも対応しています。当社のプロトタイピングシステムを使用すれば、実際の環境で新しい機能をテストし、その場で改善および適合することが可能です。
お客様は、量産ECUでのオンターゲットプロトタイピングが可能なECUインターフェースから、MicroAutoBoxやMicroLabBoxなどのコンパクトなシステム、SCALEXIOやAUTERAなどのハイエンドなモジュール型システムに至るまで、個別の要件に適合するdSPACEシステムを選択することができます。ConfigurationDesk、ControlDesk、Bus ManagerといったdSPACEのソフトウェアツールと、MathWorks社のMATLAB®/Simulink®などの一般的に使用されているツール、FMIベースのモデル、またはRTMapsやRobot Operating System(ROS)などのLinuxベースのフレームワークを組み合わせて使用すると、システムを容易に設定することができます。