コントローラやパワーエレクトロニクスを含むインバータをフルパワーで広範にテストしたいとお考えですか。しかし、実際のコンポーネントはまだ利用できず、従来のテストベンチではコントローラのロバスト性を柔軟に検証することはできないとお考えでしょうか。そのような場合には、当社のパワーHILシステムをご利用ください。これらのシステムは、実績のあるHIL(Hardware-in-the-Loop)システムの柔軟性と、ダイナモメータや実際のプロトタイプに見られる最大出力を兼ね備えているため、パワーレベルでのHILシミュレーションのニーズに対応することができます。
実績ある電流ベースのエミュレーションを備えた当社のパワーHILシステムは、モーター、バッテリ、太陽光パネル、パワーグリッドなど、ほぼすべてのコンポーネントに柔軟に使用できます。

当社のソリューションの特長
- さまざまな用途や専用トポロジに対応したターンキーパワーHILシステムとモジュール型ハードウェア
- エミュレートしたモーターや実際の電流を使用したパワーエレクトロニクスを含めて、モーターコントローラをテスト
- プラントモデルを使用してさまざまなモータータイプを容易に設定できるため、ハードウェアの変更が不要
- 開発の初期段階にテストをフロントローディングすることにより、実際のコンポーネントがなくてもインバータをテストできるなど、早期の段階でのテストが可能
- モジュール型のアプローチと汎用的な電源キャビネット設計により、既存のテストシステムにエミュレーションラックを追加するなど、個々のテスト要件に合わせてシステムの出力を容易に調整可能
- 機械式テストベンチに比べて軽量、小型、および低グリッド要件であるため設置が容易
- 仮想化により(可動部品がないため)ユーザおよび機器へのリスクが低下
当社は、コントローラやパワーエレクトロニクスなどのインバータをフルパワーでテストできる既製のパワーHIL(PHIL)テストシステムソリューションを提供しています。当社のシステムを使用すれば、実際の電圧や電流を用いて要件が非常に厳しいパワーエレクトロニクスのテストを完了することができます。
当社のテストシステムは実際のシステムのデジタルツインのように動作します。つまり、ほんの数クリックで設定を行えるという決定的な利点があるため、設定時間の大幅な短縮が可能です。そのため、dSPACEでは、プロセッサベースおよびFPGAベースのシミュレーション向けのオープンなSimulink ® /Xilinx ® モデルを幅広く提供しています。dSPACEのXSG Electric Components Libraryには、FPGAベースのシミュレーション向けのモーターモデルやエンコーダモデルが含まれています。dSPACE Automotive Simulation Models(ASM)ツールスイートにはバッテリモデルが含まれています。dSPACE Electrical Power Systems Simulation(EPSS)Packageを使用して、複雑なグリッドモデルを統合することもできます。最終的には、これらのモデルを組み合わせて使用することで、電動パワートレイン全体や複雑なグリッドアプリケーションのシミュレーションも実行できます。