
認証および認可 – 主な課題
将来のモビリティを実現するうえで、新しいアイデアやスマートな開発およびテストプロセスの実行は極めて重要です。ただし、新しいモビリティアプリケーションを市場投入する前には、安全性を確実に実証する必要があります。dSPACEでは、お客様が開発のゴールにたどり着くまでのサポートを提供します。
自動運転アプリケーションなどの将来の車両を開発するためのアプリケーションはますます複雑化していますが、認定についてもそれは同様です。ドライバーや当局者は、アプリケーションやテクノロジを絶対に安全であると信頼できなければならず、それらの安全性は信頼性に優れた方法で裏付けられていることが必要です。
「許容可能な安全性」とは、どのようにすれば立証できるのでしょうか。すでに、多数の規制や規格(ISO 26262、SOTIFなど)があり、さらに初のレベル3システムに対する規制である国連規制第157号(ALKS)なども策定されています。一般的に、テストケースやシナリオの数はアプリケーションの複雑さに依存します。しかし、アプリケーションが極めて複雑である場合、テスト時間は実行不可能な水準に達し、テストシステムの演算処理能力も上限を超えてしまいます。この複雑さに対処するうえで最も重要となるのは、インテリジェントなテスト方式を採用し、テストに適した時点、手法、および必要なテスト数を定義することです。幸いなことに、革新的な手法とツールを活用すれば、複雑なアプリケーションに必要な安全性の裏付けを適切な時間で得ることは可能です。これらの手法には、たとえばシナリオ間の類似点を活用する、個々のリスクをすべて計算するのではなくリスクの相対的な証明を利用する、テストカバレッジの証明を数値化する、などによりテストケースをスマートに削減する方法が含まれます。

アプリケーションの認定 – dSPACEが常にお客様をサポート
dSPACEのソリューションは何十年もの間、革新的な車両技術を開発するためや、その妥当性を確認するためのツールとして活用されています。dSPACEは開発および妥当性確認プロセスのさまざまなタスクに使用できる幅広いソリューションを提供しており、専門的なノウハウを通じてお客様をサポートします。また、当社のポートフォリオは業界の他の有力企業とのパートナーシップによって拡大しています。そのため、お客様は適切な戦略やプロセスを当社とともに特定し、そのうえで定義および実装することができます。当社が特定の分野でのサポートを提供するのか、または開発プロセス全体を通じてサポートするのか、それを決めるのはお客様です。なお、dSPACEは ISO 26262およびSOTIFの標準化委員会のメンバーであり、お客様の最善の利益のために、規格とインターフェースの具体化にも積極的に取り組んでいます。